宝塚歌劇月組『アーサー王伝説』 2016年11月01日 | 観劇記/タイトルあ行 文京シビックホール、2016年10月14日15時(初日)、15日11時。 月組『アーサー王伝説』感想その2。 退団者発表に感傷的な気持ちになりつつ、あの方について語ります | みことの宝塚妄想(暴走)ブログ ホーム ピグ アメブロ 「聖杯物語」のなかでは、この騎士たちがどんな問題でも解決する聖杯を探し求める旅に出ています。そしてランスロットは離反してフランスへ向かい、そのランスロットを追ってアーサー王もフランスへ赴きます。当時、ブリトン人が住んでいたブリテン島はローマ帝国の支配下にあり、これが、ローマ人の名前を持つアンブロシウス・アウレリアヌスがこの地にいた理由です。そして、アーサーの描写と同じように、時間が経つにつれてマルジンの描写もどんどん実在した人物から掛け離れていき、それから長い時を経て、アーサー物語に付け加えられるようになったようなのです。二人の密通が明らかにされると、グィネヴィアに火刑が科せらますが、処刑される寸前にランスロット卿がグィネヴィアを救出。「アーサー王伝説」や「アーサー王物語」という話を耳にしたことがあるかもしれません。結果、聖剣を台座から引き抜いたアーサー王は、正当な王として迎え入れられ、ここに「アーサー王」が誕生するのです。しかし、このアーサー王の留守を良いことに、モルドレッド卿がアーサー王に謀反を起こします。アーサー王伝説やアーサー王物語に出てくる「アーサー」について、伝説上の描写と実在したモデルの描写の違いを見てきました。ペンドラゴンが死去すると、マーリンが予知したように後継者をめぐって激しい対立が起こります。を始め、文献によって円卓の騎士に含まれる人物が異なることもあり、さらに多くの騎士が含まれます。その後、コンスタンティンがイングランドの王に選出され、王国を立派に統治していったのでした。王位が奪われたことを聞いたアーサー王は急遽、ブリタニアへ戻ることにし、モルドレッド卿へ王位を戻すように伝えましたが、モルドレッド卿はそれを拒否。ここからは実在したアーサーに関して、伝説上のアーサー王と違う4つの点を紹介してきたいと思います。両者が生きた時代はおよそ1世紀の開きがあるため、二人が会うことはまずなかったはずです。5世紀から6世紀にかけて、主に北ヨーロッパのアングル人やサクソン人による侵略を何度か受けたブリタニア。二人はまだアーサーが若かった頃に婚約していますが、これは、当時のアーサーはまだ後ろ盾が必要だったのが一つの理由のようです。ユーサー・ペンドラゴン王に出来た初めての男の子だったので、アーサー王はユーサー・ペンドラゴン王の後継者とされたのです。まずは、アーサー王伝説に出てくるアーサーについて確認することから始めていきましょう。では、このフィクションとしてのアーサー王に対して、実在したと言われる「アーサー」はどのような人物だったのでしょうか?一方で、この物語に出てくる「アーサー王」は、神話やアーサー王伝説をもとに作られ、あくまでも伝説上の人物であり、実在した「アーサー」は、物語に描かれているアーサー王とはかなり異なると言われます。その物語を読み進めるにあたって、実在した人物とのギャップを頭に入れておくと、さらに新しい発見が出来るかもしれません。激しい対立を予知していたマーリンは、ペンドラゴン王が死去する前に、魔術師マーリンはアーサー王に仕えて国勢を支え、その助言も手伝ってアーサー王率いるブリタニア軍がサクソン人を撃退すると、ブリタニアには平和が訪れました。アングロ・サクソンがブリテンの地へやってきて国中で大破壊を引き起こし、抵抗するものを虐殺し、ブリトン人を奴隷として無理やり連れ去っていた暗黒時代に立ち上がり、アングロサクソンに対して勝利したのがアーサーとされる人物。この記事では、「アーサー」を知るためにも、伝説上の「アーサー王」と実在した「アーサー」の違いを比較していきたいと思います。南西イングランドの王国キャメリアードの王の娘「グィネヴィア」と婚約していたアーサー王は、彼女を妃として迎え入れます。アーサー王伝説では、ログレス王国の都「キャメロット」にキャメロット城(宮殿)を築いたと描かれていますが、この「キャメロット」並びに「キャメロット城」の位置は分かっておらず、そもそも最初から実在していなかったとも言われます。しかし、ユーサー・ペンドラゴンが王に君臨して当時は、ブリタニアの情勢が非常に不安定な時代。文献によって多少の違いはあるものの、上で紹介してきたものが、伝説(物語)上のアーサー王の基本的な描写です。実在したアーサーはまた、アーサー伝説で描写されるようにブリタニアの地に住むブリトン人ではなく、実はローマ人だった可能性が示唆されています。そして、聖剣を引き抜こうと沢山の騎士が挑戦しますが皆失敗。見事に引き抜くことができたのはアーサーだけでした。アーサー王に仕えていた円卓の騎士の一人「ランスロット」は、聖杯探索の冒険のなかでグィネヴィアと恋に落ちてしまい、このことが最大の原因となって、キャメロットでは激しい内戦が勃発していきます。カムロドゥノンは、イギリスに最初に作られたローマ帝国の都市で、西暦40年にローマ帝国皇帝クラウディウスによって建てられました。
宝塚月組「アーサー王伝説」が想像よりもずっとよかった! スポンサードリンク. 珠城りょうのお披露目公演である「アーサー王伝説」は、僕が以前観た「1789バスティーユの恋人たち」と同じくフランスから来たミュージカルです。アーサー王の物語は、つい最近こちらで公開になった「Arthur」という映画を観たこともあり、宝塚版のミュージカルも気になっていました。いずれにしろ、フランスのミュージカルの新しい波は、音楽にロック感覚のものを取り入れて、フランスの若い観客の心を掴んだようです。探してみたら、オリジナルの2015年版舞台のプロモーションクリップがありました。実際の「伝説上の」グィネヴィアはランスロットと恋に落ち、円卓の騎士の分裂を招く要因ともなっています。つまり、その後の戦乱の世のきっかけを作ってしまいました。グィネヴィアは火刑になるところをランスロットに救われますが、その後アーサー王のもとに帰りアーサーの死とともに修道院に入ります。ランスロットとは生涯会うことはなく、彼女の死を知ったランスロットは食を立って彼女の後を追ったそうです。こちらは2015年舞台のショーケースから。輝月ゆうまが歌った歌です。迫力がありますね。また、モーガンとアーサーの出生の秘密にからんだ劇中劇では、皆が参加してあやつり人形のフリでその秘密を暴露しますが、大変面白いアイデアで楽しめました。愛希れいかのフリが巧みです。彼女のグィネヴィアは恋にまっしぐらの(ちょいと頭の弱い)可憐な女性で、最後に狂ってしまうところなどもその弱さが現れていて、面白い解釈だと思いました。珠城りょうは1789ではあまり目立った役ではありませんでしたが、その後研9で抜擢されてトップの座についた、天海祐希(研7)の次に若いトップと言われています。恵まれた体躯と化粧映えのする顔立ちで、このお披露目公演で初めて真ん中に立った彼女を見ました。若きアーサー王の話ということで、彼女の状況にぴったりの舞台です。押出しも立派ですし、何よりも初々しいです。舞台では堂々としてはいますが、王であることの戸惑いと不安がまさにトップになった彼女の姿とうまい具合に重なって、心の揺れを見事に表現しています。歌に少々ズレが生じることがありますが、よく通るいい声をしているので、それはこれからの精進次第だと思います。ケルト音楽をもとにアレンジした音楽は、宝塚の曲と違って新しい感覚です。1789のときもそうでしたが、こういった音楽を特に洋物の多い宝塚の芝居に取り入れてみるのも面白いと思いました。大胆な音階があって、生徒が少々とまどっているような歌声もありましたが、これはフレンチ・ロックの特徴かもしれません。激しく歌い上げるのが苦手だと難しいだろうと思いました。が、どうしてこの公演には専科からの熟年生徒が出ていないのでしょう。マーリンなどは物語の要となる重要な役で、千海華蘭は上手に雰囲気を出していましたが、どうしてもそこここに若さが顔を出してしまいます。かつては大路三千緒や美吉左久子などの、外部のどんな舞台役者とも比較にならないほど飛び抜けて上手い役者が何人かいました。誰ももうすでに覚えていないでしょうね…僕が「生徒」と書かず「役者」と書いたのにはそれなりのわけがあるのです。こういう役こそもうすこしお年を召した専科の上手い生徒が枯れた声で登場したら…と思いましたが、現在の宝塚はすでに定年制のため昔より「芝居」専科が非常に少なくなり、またほとんど若返っています。若返ることが悪いわけではありませんが、芝居というものは若くて美しい生徒だけではメリハリがありません。要所要所に重厚な芝居を見せることのできる円熟した役者が必要だと思いますが、今はそこまで手が回らないということでしょうか。美弥るりかは1789のときと同じように、妖しい雰囲気で魔女でアーサーの異父姉でもあるモーガンを演じています。彼女はその美貌と華奢な体格のために、男性も女性も演じることのできる生徒で重宝されているようです。グィネヴィアの誘拐に関わったとだけ伝説の物語には書かれていますので、返って自由に動かせる人物としてこのミュージカルでも重要な役を与えられています。かなり背の高い男役で目立ちます。その目立つ体格のうえに歌の巧さが際立っていました。またこちらにも化粧の工夫が見られ、オドロオドロしいコンタクトレンズまであって、第二部ではそれこそ怪演とも言うべき活躍ぶりでした。確か「宝塚を目指す少女たち」のような番組で、まだ音楽学校の試験を受ける前の輝月ゆうまを見た覚えがあるのですが、僕の勘違いでしょうか…。まだ幼い泣きそうな顔と背の高さが記憶にあります。千海華蘭は、せんかいからん?と思ったら「ちなみからん」でした。宝塚の名前は読み方が難しい。名前を調べたときについでに写真も見ました。素顔のなんと童顔なこと。舞台では髭をつけ化粧にも工夫のあとが見られ、年齢不詳の魔術師マーリンを好演していました。オーストラリア在住ビジネスマン及び往年の宝塚ファン。長いブランクを経て再出発…したかったのに、距離のせいで現在のところは映像で鑑賞が主になっています。東京出張があれば会議の間を縫ってこっそりと観劇。 皆さま、こんにちは。ようやく観劇できました月組「アーサー王物語」、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ開幕2回目、10月29日12時公演の感想をお届けします。 1.良きお芝居でした 総論から申し上げると、外箱としてとてもいいお芝居だったと思います。 とりあえず、感想4まで何とか書ききるわ!おばちゃんな、これからバーベキューに行くから、急いで仕上げるわな。何にせよ、ごーーって書くこと一杯あるのは、見所一杯ってことです。 7.輝月ゆうまさんの見事な歌と背面リフト 輝月ゆうまさんには驚かされました。 アーサー王について、伝説や物語に描写される人物像と、実在したアーサーの人物像を比較しながら掘り下げていきます。本当の「アーサー」を知るためにも確認してください。「アーサー王伝説」や「アーサー王物語」という話を耳にしたことがあるかもしれません