結果、文字量は初稿の3分の2から半分くらいになり、文章の大きな骨格は維持したまま、8割以上の文章に手を加えています。時には、テーマが同じなだけで、初稿と全然違う文章になることもあるそうです。2019年8月入社。ディレクター。担当領域は制作ディレクション/コピーライティング/コンテンツ制作など。元編集者で、コピー・コンテンツ周りに強い制作ディレクターを目指しています。本記事で紹介した11のセオリーは、すぐ実践できるものばかりです。今、あなたがまさに書こうとしている企画書、報告書、ブログの文章にも応用できるはずです。上記は、読めばわからないというほどの文章ではありませんが、8箇所に指示代名詞が使われており、それによって複雑さが増しています。このように指示代名詞が多く使われていることに気が付いたら、以下の方針に則ってできるだけ使わないように修正するといいでしょう。ベイジの五ノ井です。役職はディレクターですが、編集者の経験があることから、コンテンツや文章のクオリティを管理する立場で働いています。6月からは、ベイジの日報の編集長も務めています。文章に書きなれている人でも、一発で良い文章が書けることは稀です。文章が上手に見えている人は、きちんと推敲を行っていることが多いです。有名な表現でいえば「頭痛が痛い」がありますが、ビジネス上では「構成するメンバー」「会社の社員」「各項目ごとに」「進捗が捗る」などは、名詞の中に含まれている意味をわざわざ重複記載しており、無駄です。修飾語と被修飾語が離れすぎていたり、修飾語が長すぎたりすると、読みにくくわかりにくい文章になります。BtoBの無形商材などでは、具体的な言葉で表現するのが難しいこともありますが、そんな場合も、実際の制度やプロセス、数字などを引用しながら、できるだけ具体的に書くようにしましょう。抽象的な文章にならないようにするポイントは、大きく4つあります。文章を書くのが苦手な人ほど、「上達するには何年もかかりそう」、「生まれ持ったセンスが大事だから自分には無理」などと思いがちです。たしかに小説家やエッセイストのような文章を書くには、相当な鍛錬とセンスが必要でしょう。修飾語とは「ある言葉を説明する言葉」を指し、被修飾語とは「修飾語によって説明される言葉」を指します。「ロジカルなデザインが得意な高田さん」という文章の場合、「ロジカルなデザインが得意な」が修飾語、「高田さん」が被修飾語です。二重否定とは、否定の言葉を重ねることで、婉曲的に肯定を表現する技法です。例えば以下のような言い回しです。修正した文章が以下です。51文字から34文字まで減り、よりスッキリと読みやすい文章になったのではないでしょうか。指名代名詞をすべて削除しましたが、意味の伝わりやすさに問題はないはずです。過去に起こったことを現在形で表現すると、今この瞬間起こったことであるかのような臨場感を文章に与える効果も期待できます。1つの文章に複数の意味・意見が存在していると、読み手の理解を妨げる原因となります。例えば以下のような文章です。しかし、難解で複雑な専門用語の場合、補足説明が長くなり、文章の読みやすさを妨げてしまうこともあります。そんな時には、脚注としてまとめるといいでしょう。この、修飾語と被修飾語を近くする以外にも注意すべきことがあります。それは、長すぎる修飾語は避ける、というものです。他の人から文章について「まどろっこしい」「冗長」と指摘される人は、修飾語と被修飾語の位置関係や長さに注意して、文章を書くようにしてみましょう。「情報量の割に文章が多い」というのは、社会人の文章によくある問題です。文章に苦手意識がある社会人はつい、無駄な言葉を多く含めて、簡単な事柄をわざわざ難しく言い換えてしまいます。しかし、「情報量が同じなら短い文章ほど伝わりやすい」という原則を忘れてはいけません。是非、この記事を読みながら、今までよりも「上手な文章」を目指してみてください。絶対的な正解はありませんが、実際に音読した際に違和感がないかを確かめながら、同じような文末表現をできるだけ避けるようにしましょう。この修飾語と被修飾語の原則として、「修飾語と被修飾語はなるべく近くに置く」があります。また、自分が書いた文章を批判的に観察して磨き込んでいく推敲という作業を続けていると、文章力もどんどんと上達していきます。文章が苦手という人は、単に文章にかけている時間が少ないだけ、ということも往々にしてあります。苦手な人ほど、推敲にきちんと時間を取るようにしましょう。プレスリリースや製品サイトの文章でよく見かけるのが、「何かを言っているようで、何も言っていない文章」です。例えば、以下のような文章です。例えば「混迷を極めるビジネス環境下においては~」「価値観の多様化により日本の社会においては~」といった前置きの文章は、誰もが分かってることであり、書いたところでほとんど何の意味もなさない、無駄な文章です。見てお分かりのように、文章を短く切った方が、明らかに伝わりやすくなります。このような一文一意の文章を作成するコツは、2つあります。丁寧に仕事をする人なら、完成前や提出前に文章をきちんと見直す習慣があると思いますが、それは「誤字脱字がないか?」という観点での見直しだったりしないでしょうか?しかし以下のように、二重否定を使わない方が、明らかに文章は分かりやすいです。特に間違ったことは書いていません。文法として明らかにおかしい部分もありません。しかし、一読しただけではすっと理解できない、回りくどさやもどかしさを感じます。ビジネスの文章と言えば、堅苦しいビジネス用語をできるだけ多く使った方がいいと思いがちですが、そうすると大抵、抽象度が高く、何かを言ってるようで何も言っていない文章になりがちです。修飾語が長くなったときは、文章を分割して再構成するといいでしょう。しかし、ビジネスで求められるのは、そんなに高度な文章ではありません。伝わりやすく分かりやすい文章であれば、一定のルールを理解し、コツを掴めば、すぐに平均以上のスキルに上達します。「業務Aについては、◯◯社が対応します」の「について」は、言葉のリズム感的に入れたくなりますが、情報を持たない不要な言葉であり、「業務Aは、◯◯社が対応します」でも問題なく伝わります。接続詞を使いすぎてしまう人は思い切って削り、違和感があれば、接続詞を残すか前後の文章を繋げてみましょう。ただし、指示代名詞を多用すると、それぞれが何を指しているのかが分かりにくくなり、文章の伝わりにくさや曖昧さを助長してしまうこともあります。本記事では、そんな社会人向けの文章に関する11のセオリーを紹介します。このように文章が長くなる場合は、構造を分解してみましょう。この例文を分解すると、以下の4つの文で成り立っていることがわかります。修正前は接続詞が5つ使われていましたが、修正後は1つも使われていません。それでも特に違和感はなく、意味が伝わりにくくもなっていません。読んでいて、まどろっこしい印象を持ったのではないでしょうか。これだけの量が一文で繋がっていると、簡単な依頼や説明であるにもかかわらず、ようするに何を言いたいのかが、わかりにくくなります。デジタル化が進む今、文章力は社会人の最重要スキルといって過言ではありません。まず基本として、主語が長い場合は主語の後ろに読点を打ちましょう。ビジネスで使われる文章には、ある程度の専門用語は避けられませんが、難しい専門用語が増えるほど、読み手を限定させてしまいます。そのため、読者層を想定した上で、理解されるか怪しい専門用語には、できるだけ補足説明を加えるようにしたいものです。過去に起こった出来事だからと言って、過去形の文末が続くと、やはりリズム感がなくなり、機械的な文章になってしまいます。小説などを読むと分かりますが、実は日本語は過去の話を現在形でも表現できます。文章に自然なリズム感を生み出すためには、現在形と過去形を交互に混ぜるといいでしょう。このように、文末表現の重複を避けるようにすると、文章にリズム感が生まれ、血が通っているかのような印象を与えます。また、やりすぎるとくどくなりますが、1つ目の文末のように体言止めを混ぜると、ややドラマティックな印象が強まります。この文章では、「オンラインゲームの開発時に使用されていた社内用のコミュニケーションツールが原型となっており」と「その簡便さから今では業種・業界を問わず世界50万社以上で導入されている」の両方が「チャットツール」を修飾していますが、長い一文で繋がっているために、やや伝わりにくい文章になっています。実践するとわかりますが、できるだけ指示代名詞を使わないようにすると、文章がより具体的になるだけでなく、自分の思考も明確になります。書き言葉でも話し言葉でも「それ」「これ」など使いがちな人は、普段から意識するようにしましょう。この文章だと、開発を進めているのが私たちなのか、A社なのかが不明瞭です。どちらかを明確にするためには、以下のように読点を打つ必要があります。これらの接続詞には、次に来る文章を予告する役割があります。効果的に使えれば読み手の理解を助けられますが、使いすぎるとくどくどしい文章になってしまいます。1つの文章に1つの内容しか書かないことを、「一文一意」といいます。これを守るだけで断然文章が読みやすくなるのですが、意識せずにいると「一文三意」や「一文四意」になりがちです。当社代表の枌谷も、経営者としてはかなり文章を書く方だと思いますが、それでも最初に書いた文章(初稿)をそのまま使うことはなく、最低でも2度は推敲をするそうです。「~という」「~こと」などの形式名詞は、なくても意味が伝わるので、できるだけ減らしましょう。また、「~することができます」「~することが可能です」などは、「~できます」「~が可能です」と短く言い換えられます。「この」「その」「これ」「それ」などの指示代名詞は、既に出ている文章を短く置き換えられる便利な言葉です。言葉の重複を減らして文章をスッキリさせるためには、指名代名詞の活用は避けられません。また、過去の出来事を伝える際に、例えば以下のように、律儀に「~しました」「~なりました」「~た」とすべて過去形で書く人がいます。ここでいう「推敲」とは、文章を練り直すことで、単に誤字脱字を発見するのではなく、「もっと分かりやすくならないか」「もっと伝わりやすい言葉選びができないか」という観点から、文章をより洗練させていく行為のことを指します。ベイジは業務システムやSaaSのUX/UIにも力を入れています。この分野のデザインを手掛けている制作会社は極めて少なく、相談できる相手がなかなか見つからないという声をよく聴きます。是非、私たちにご相談ください。読点は文章の読みやすさを向上させる上で、、重要な役割を果たします。たかが読点、されど読点、です。なんとなくリズムや雰囲気で読点を打つのではなく、読みやすくするにはどこに読点を打つべきか?を考えながら文章を書くようにしましょう。これほど重要な文章力について、ほとんどの人は高校以降は専門的な教育を受けることもなく、働き始めます。文章に苦手意識を持っている社会人も非常に多いですが、作家やライターではない社会人が覚えるべき文章のセオリーは僅かです。それだけで最低限の文章力が身に付き、平均的な社会人よりも「文章が上手い」と言われるレベルに到達できます。この例文は、文法として間違っていませんが、多用すると「くどい」「しつこい」といった印象を与えます。このような接続詞が多い文章を修正する際の基本方針は、以下の2つあります。専門用語をまったく使わないと、分かりにくく、抽象的な文章になることもあります。想定する読者のリテラシーに合わせて、適切に専門用語を用い、必要に応じて、丁寧な説明を添えるようにして、できるだけ多くの対象者が読めるように配慮しましょう。読点の打ち方に厳密な正解はありません。ただ、読点が少なすぎる文章も、多すぎる文章も、読みにくい印象を与えます。そのバランスが難しいのですが、ここではすぐに取り入れられるコツを紹介します。「~です」が4回も連続しているため、単調でリズム感がなく、機械が自動出力したかのような無機質な印象を与えます。漢字やひらがなが連続すると読みにくくなることがあるので、不自然でなければ読点を入れましょう。これらを「一文一意」を意識し、回りくどいへりくだった言葉をカットすると、以下のようになります。書き手の自信がないが現れて、つい二重否定を使ってしまうのかもしれませんが、基本的には伝えたいことが曖昧になるだけなので、ビジネスでは避けるようにしましょう。今は会話や電話のような音声コミュニケーションの機会がどんどん減り、多くがメールやチャットのようなテキストコミュニケーションに置き換えられています。文章力がある人には、企画書、社内資料、記事、SNSなど、様々な媒体を通じて自分のメッセージを届け、影響力を高めるチャンスが転がってきます。「~させていただきます」という言葉が何度も書かれた文章をしばしば見かけますが、ビジネスの文章に謙譲語や尊敬語は不要です。尊敬語や謙譲語、過剰な丁寧語が多く含まれると、肝心の内容が伝わりにくくなってしまいます。「品質」「何年にも渡って」「様々な業種業態」「貴重なフィードバック」「高品質な」などのビジネス常套句ともいえる抽象的な言葉が多く、何が特徴のどんな製品なのかが、ほとんどわかりません。このような「無駄な言葉」には、ある程度のパターンがあります。以下に紹介するようなことを覚えておくだけで、簡単に言葉の無駄を減らすことができます。ベイジは通年で採用も行っています。マーケター、ディレクター、デザイナー、エンジニアの全職種を募集しています。ご興味がある方は採用サイトもご覧ください。これでは読み手が「よさそうな製品だ。すぐ問い合わせしてみよう」となる確率は低いでしょう。この文章では、「1営業日以内に」が修飾語が、「確認します」は被修飾語です。しかし、間に他の文章が挟まっているため、修飾語と被修飾語の関係性がやや複雑になっています。そこで以下のように修飾語と被修飾語を近づけると、より分かりやすくなります。文章が本業ではない私たちは、推敲にたっぷりと時間を費やすことは普通できませんが、1時間でも2時間でもいいので時間を確保して、提出前にきちんと推敲をするだけで、文章のクオリティは段違いに変わります。「~です。~です。~です。」「~ました。~ました。~ました。」のように同じ文末表現が連続すると、リズムが単調になり、機械的で稚拙な印象を与えてしまいます。長くて回りくどくて伝わりにくい文章を書く癖がある方は、このコツを念頭に置いてみるとよいでしょう。ベイジはBtoBサイトと、採用サイトを得意とし、マーケティング戦略や採用戦略まで踏み込んだコンサル型のweb制作を行っています。成果にこだわるサイト制作をお望みの方、良いweb制作会社がいないとお困りの方は、是非ベイジまでご相談ください。なんの変哲もない文章に思えますが、ここにも無駄な言葉がいくつか含まれています。
文章で最も使用頻度が高いのがひらがなです。その割合は70%以上と言われているので、48文字のひらがなを美文字で書ければ、文章の大半を美文字で書けることになります。 ただ小説を書くだけなら小学生でも出来ます。しかし、読みやすい小説を書くには知識と技術、そしてコツが必要です。こちらの記事ではそんな、本当は教えたくない書き方のコツを紹介しています。小説のコツや、読みやすい文章の書き方を知りたい方は参考にして下さい。 のし袋の表書きや名前をバランスよく書くコツ、筆ペンの使い方のコツ、「御」の書き方のコツについてです。ご祝儀袋って上手に書くのは難しいですよね。しかしちょっとしたコツを知っているだけで、仕上がりに違いが出てきますよ。のし袋以外でも役立ちます。 書き方のコツをご紹介 社内での会議やクライアントとのミーティングなどで、記録を残しておくために欠かせない文書が議事録です。 しかし、議事録をどのように書けば良いのかわからず、漠然とまとめている方も多いのではないでしょうか。 「万年筆を買ったけど、まだ初心者でどう使えばいいのか分からない…」。そんな方に向けて、万年筆の使い方・持ち方・書き方・お手入れ方法などを詳しく解説します。万年筆を長く使いこなしていくためにぜひチェックしてみて下さい。