ロシアの作品「アンナ・カレーニナ」は、幾度と映像化されている有名な作品です。 また男女の恋…というよりも不倫をテーマとしていて、ロシア帝国という日本人に馴染みのない世界ですが、共感できるところは多々ありました。 監督 :ジョー・ライト. 設定上、優秀でハンサムに描かれているというのを理解することは出来るのですが、個人的にはあまり内面を好きになることができませんでした。この光景は、道徳的に考えれば穢れて忌まわしいものにしか思えない一方で、魔性の魅力を有している、というのが私的な感想です。仮に「私が降参するほかない最高の人物」を愛していたとすれば、彼女に同情する部分も大きくなってしまうでしょう。もちろん、彼の言っていること・やっていることは道理に則っていますし、社会の正義と呼ぶにふさわしいものでしょう。ただ、裏を返せばそれだけ多様な読み方に耐えうる作品ということで、そこを評価しているのは事実です。私のような読み方は正しくないと思いますので、お気を悪くされたトルストイの愛読者様がいらっしゃいましたら申し訳ございません。先に挙げたように、全てを投げうって愛した男からは満足のいく愛を受けられなかったアンナ。Kが万人にとって納得のいく人物でない一方で皇女の愛を一身に受けているように、ヴロンスキーもまたこの図式にあてはめることができると、私は考えます。前から読んでいただいている方には分かりやすいかと思いますが、私は「悲劇」というものが非常に好みなのです。少し難しく長い作品ではありますが、皆さんもぜひ読んでみてください。これは男の視点でそう思えるだけなのかもしれませんが、いかにもキザったらしいというかなんというか…。この場合も、相手のKは決して誰もがうらやむような容姿やステータスを有しているわけではありません。しかし、私からすれば「どうしてこんな男と…」と思うヴロンスキーに傾倒していたと考えれば、よりアンナが滑稽なものに思え、恋愛悲劇としての完成度が高まると感じるからです。特に、何もかもを手にしているような人物や組織が没落していく様は、もはや性癖といっても過言ではないレベルで心に刺さります。考えてもみてください。確かにカレーニンは理想の夫ではなかったかもしれませんが、地位も名誉も、さらには美貌までもをアンナは手にしているのです。こうした全てを捨ててでも盲目的にヴロンスキーを求めるアンナの姿は、呆れてしまうと同時に燃えるような情熱がまぶしく映りました。加えて、これだけ愛しているにもかかわらずヴロンスキーからのリターンは決して満足のいくものではなく、絶望の淵に立たされて投身してしまうというオチも非常に美しいと感じました。ただし、そもそも私が「アンナ」の視点で物語を読み、それを楽しめたこと自体にトルストイの優れた観察眼や表現力が現れていると思います。ここまで、『アンナ・カレーニナ』という作品の内容について、様々な角度から解説を行ってきました。トルストイの考えは正しくも魅力的に思えなかった理由は、やはりこの「説教臭さ」に他ならないでしょう。さて、アンナがまさしくすべてを捧げて愛しているヴロンスキーという青年将校ですが、私としては彼がそれほど魅力的な人物には感じられませんでした。ここからは、本作に関する解釈や考察を含めた感想を述べていきたいと思います。本人が想定したであろう読み方をされても一流の作品を描いてしまうとは、さすがはトルストイ。脱帽です。 アンナ・カレーニナの簡単なあらすじ. 彼は、アンナ・カレーニナという美しい女性を伴侶としていた。 地位も美貌も併せ持ったアンナは社交界におけるバラのごとき存在であり、周囲の尊敬を集める。 貴族として高い地位に就くカレーニン。. ロシアの文豪トルストイの名作が今甦る!映画『アンナ・カレーニナ ヴロンスキーの物語』現代ロシアの巨匠カレン・シャフナザーロフ監督が広大なロシアを舞台に描く人生と愛位の本質に迫る娯楽大作。2018年11月10日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町他にて公開! 『アンナ・カレーニナ』(露: Анна Каренина )は、帝政ロシアの作家レフ・トルストイの長編小説。1873年から執筆を開始し、1875年から雑誌『 ロシア報知 (英語版) 』(露: Русскій Вѣстникъ )に連載した。 1877年に単行本初版が刊行された。
アンナカレーニナの評判は? アンナカレーニナをみた皆さんの感想を集めました。 アンナカレーニナの映画、合わせ鏡みたいなダンスと各々の視線で緊張感あるシーンが好き。生と死、愛や友情をなんとかまとめきった映画だなって思う。 『アンナ・カレーニナ』(Anna Karenina)は、2012年のイギリス・アメリカ合衆国のドラマ映画。監督はジョー・ライト、出演はキーラ・ナイトレイとジュード・ロウなど。 1877年にレフ・トルストイが発表した『アンナ・カレーニナ』の映画化作品。. 原題 :Anna Karenina. 出演 :キーラ・ナイトレイ、ジュード・ロウ、アーロン・テイラー=ジョンソン. アンナ・カレーニナの感想・考察(ネタバレ有) ここからは、本作に関する解釈や考察を含めた感想を述べていきたいと思います。 なお、記事の構成上多くのネタバレを含みますので、その点はご了承くだ …
上映時間 :130分. 公開 :2013年03月29日(全英公開2012年09月07日). 映画の感想. アンナ・カレーニナの作品詳細情報. トルストイの小説を一冊も読んだ事が無かったんですが、『アンナ・カレーニナ』って、不倫のお話だって知らなかったのは、自分だけでしょうか? 不倫映画の古典 (投稿日:2013年7月14日). 製作 :ユニバーサル・ピクチャーズ.
一方、リョーヴィンは、キティとの間に子供をもうけ、領地で幸せな家庭を築き、人は他人や神のために生きるべきものだという思いに至る。リョーヴィンは病気の癒えたキティと結婚し、領地の農村で新婚生活を始める。そして兄を看取ったことをきっかけに人生の意義に悩むようになる。また、この物語の主軸は、主人公アンナが、二人のアレクセイである、カレーニンとヴロンスキーの間を行き来することである、ともいえる。初めカレーニンの妻であったアンナは、ヴロンスキーに惹かれ、その妻となる。しかし、やがてヴロンスキーと心が離れ、最後にアンナは自殺してしまう。しかしアンナは娘であるアニーという形をとって生まれ変わり、再びカレーニンの下へ還るのである。地方の純朴な地主リョーヴィンはアンナの兄嫁の妹キティに求婚するが、ヴロンスキーとの結婚を期待するキティに断られてしまう。失意のリョーヴィンは領地に戻り、農地の経営改善に熱心に取り組む。ところがキティはヴロンスキーに無視され、それがきっかけで病を患ってしまう。アンナはヴロンスキーの子供を出産後、重態となる。そこへ駆けつけたカレーニンは寛大な態度でアンナを許す。その一連を目の当たりにしたヴロンスキーはアンナを失うことに絶望しピストル自殺を図るが、未遂に終わる。その後ヴロンスキーは退役して、回復したアンナを連れて外国に出奔する。