映画『呪怨 黒い少女』のネタバレあらすじ結末と感想。呪怨 黒い少女の紹介:2009年日本映画。呪怨シリーズ4作目。呪怨のオリジナルオムニバスストーリー。「白い老女」と話が繋がっている。少女の胎内に宿り、生まれなかった双子の片割れの怨念が呪怨と化して人々を狂わせる。 じゅおん【呪怨】つよい怨みを抱いて死んだモノの呪い。それは、死んだモノが生前に接していた場所に蓄積され、「業」となる。その呪いに触れたモノは命を失い、新たな呪いが生まれる。…小学生の女の子・芙季絵はある日、学校で何か異様なものに襲われて倒れました。雨の日の放課後に教室から外を眺めていて、突然窓ガラスに手をついたかと思うと後ろにのけぞり、教室内で苦しんでいました。「あ゛あ゛あ゛あ゛」と叫んでいます。たまたまその一部始終を見ていた同級生の男の子が先生に知らせ …
「呪怨黒い少女」&「呪怨白い老女」を見た。まず思ったこと、昼に見て良かった。本当に良かったo(TヘTo)普段ホラーをレンタルで借りたときは臨場感出すため(笑)夜中に電気消して観賞するのですが今回は私のシックセンス的なものが働いたのか、真昼間に観賞。 じゅおん【呪怨】つよい怨みを抱いて死んだモノの呪い。それは、死んだモノが生前に接していた場所に蓄積され、「業」となる。その呪いに触れたモノは命を失い、新たな呪いが生まれる。…東京都杉並区・西荻のある家で〝西荻一家惨殺事件〟が起きました。それは、司法試験を目指すこの家の長男が、司法試験の2次試験に落ちた直後に家族を惨殺し、後日、山の奥で自分も首を吊って死ぬという事件でした。…磯部家は、西荻にある家に引っ越してきました。磯部健太郎は57歳の弁護士で、長男・篤(年 …
ある日、佐伯家という一家で、惨殺事件が起こります(内容はほぼ同じなので割愛)。その後、アメリカ人のウィリアムズ家が不動産の紹介で、家の下見にきました。家族は日本で仕事をする会計士のマシューと妻のジェニファー、マシューの母のエマと、マシューの妹、スーザンの5人構成となっています。不動産は下見の時、浴槽に溜まった水の中から伽倻子の顔が出てきたのを目撃したにも関わらず、黙秘。ウィリアムズ家は入居することになります。実際に家に住むのはスーザン以外の家族で、彼女は近くのマンションで一人暮らしをしていました。しかし、ジェニファーは徐々にエマのせいで不眠気味になります。エマは認知症を患って寝たきりの老人なのですが、夜になると騒ぎだすのです。しかし、それはエマのせいではありませんでした。ある日、家事をしながらリビングで居眠りをしたジェニファーが物音で起きます。エマだと思った彼女は様子を見に行きますが、俊雄を見て失神します。家に帰ってきたマシューが、その状態の妻を見て驚愕。彼女の口からは、伽倻子の声が出てきます。直後、ジェニファーは絶命。マシューも俊雄に襲われました。その頃、妹のスーザンも伽倻子の影に終われ、部屋に逃げ込みます。しかし、布団の中に隠れていたところを、中から現れた伽倻子に引きづり込まれてしまうのでした。村上家の長男・強志は彼女の瑞穂に会いに学校に行ったきり、行方不明になりました。自転車や荷物がそのまま置きっぱなしになっていたこと、そして家に電話してまだ帰っていないことを知った瑞穂は、そのまま学校で彼を待つことに。職員室で時間を潰していた彼女は、だんだん夜になって暗くなってきたので明かりをつけようとします。しかし、天井のライトは点滅。仕方なくパソコンのデスクをつけると、一瞬ついたまま消えてしまいました。しゃがみこんで、そのパソコンのコンセントが抜けていることを発見したと同時に、白い足を見る瑞穂。突如彼女の電話が鳴り、発信源は4が12桁並ぶものでした。電話をとった瑞穂は、背後に立っていた俊夫に襲われます。「遠山」の出来事から4年後。女子高生になったいづみは、修学旅行の帰りに3人の同級生と共に幽霊屋敷と呼ばれている、空き家となった元佐伯家に足を踏み入れました。そこで、嫌な感じがしたいづみはすぐに逃げ帰るも、他の3人の女子高生は行方不明になります(遠山が出会った3人の女子高生の幻影)。その後いづみは不登校となり、友人が家に来ても精神状態がおかしくなっていました。部屋に引きこもり、窓に新聞紙をはって外から見えないようにしていたのです。そんな夜、いづみが亡くなった父の仏壇で手を合わせて「あの時お父さんを見たんだよ」と話しかけます。これは、遠山が女子高生になったいづみの幻影を見たときのことです。彼女も、父の姿を見ていたのです。しかし、直後に行方不明になっていた同級生3人が部屋に現れ、仏壇から出てきた伽倻子にいづみは引きづり込まれてしまいました。なんとか生還したものの、廃人となった響子と信之を達也は実家に預けることに。父の泰二からは、家をなんとかしろと忠告を受けます。その時、達也の元に会社の女子社員からの電話が届きます。「会社に響子が来ている」という内容でした。しかし、響子は実家にいます。「会社の戻りが遅くなる」と、そのまま電話越しに伝えて電話を切ると、達也は北田家に向かいます。勝也や幸枝と連絡が取れなくなった仁美。会社のトイレに行った時、黒い影を見たため怯えます。近くにいた警備員に様子を見に行ってもらうことに。その様子を監視カメラで確認していると、なんと警備員が黒い影に飲み込まれてしまったため、慌てて逃げます。無事、家に着きましたが連絡がつかなかった兄の勝也から電話がきます。家に来たから、玄関を開けてくれという内容でした。すぐに玄関を開けに行くと、そこには誰もいません。まだ繋がっていた電話越しから変な音が聞こえ始めるので、電話を捨てて部屋に戻る仁美。テレビをつけて布団に潜り込むと、テレビの画面が歪み、切れます。その直後、布団の中から伽倻子出てきた引きずられ、仁美は行方不明になるのでした。中川刑事は火をつけることなく、灯油をまいた段階で俊雄に襲われてしまいました。ほどなくして、恋人のダグがウィリアムズ家に向かったと聞いたカレンは家にきます。中に入ると二階から声が聞こえるので、階段を登っていくと、そこでピーターの姿や佐伯家の事件の残像を目の当たりにするのです。そしてダグを見つけるも、彼がすでに伽倻子に襲われていたのでカレンは諦め、ライターに火をつけるのでした。その後、家は全焼することなくカレンも無事救出されます。舞台は遺体安置所に移り、カレンがダグの死体を確認しようとします。しかし、遺体から伽倻子が現れ、カレンを襲うのでした。次の日、美穂の注文したケーキを届けに磯部家に文哉が来ます。しかし、チャイムを押しても「今から行く」と言われてばかりで人が出てきません。突如、中で物音がしたので不審に思った文哉が家の中に入っていきます。そして、2階に上がって首のない少女の死体(未来)を見つけ、驚きます。加えて、キッチンで刺殺された美帆の死体を見つけた文哉。その背後に、バスケットボールを持った白い老婆(ハル)がいました。1999年に清水崇監督によって世に放たれた、最恐のホラー『呪怨』は十年以上に渡ってシリーズ化され、様々な要素が加えられてきました。この記事では、実は時系列などがややこしい、本シリーズを各作品との関連性を整理しつつ紹介します。シリーズ1作目となる本作は、呪いの発端となる佐伯家、事件に関わった小林一家、さらにその後佐伯家に引っ越してきた村上家、北田家の住人の悲劇が描かれています。オムニバス形式で「俊夫」→「由紀」→「瑞穂」→「柑菜」の順番で時系列がバラバラで進んでいくのですが、ここでは時系列順にまとめたあらすじを紹介します。映画のラスト。再び空き家となった佐伯家に、入居者募集の立て札がかけられていました。そんな空き家に興味本位で二人の女子高生、沙織といづみが侵入します。彼女らが2階まであがると、猫の鳴き声が聞こえてくるのでした。玲央の家の前まできた麻衣。しかし、彼氏の奏太は心配で彼女を尾行していました。すると、近くの病院から少女がこちらを見ていることに気づきます。その様子から、何かを知っていそうだと考えた奏太は、絵菜の元へ。絵菜の部屋にきた奏太。しかし、彼女は一切反応しません。不振に思い、絵菜に触れると白い少年と出会った様子を見てしまいます。全ての原因が俊雄であると悟った奏太は、玲央の家に生きました。すると、その時俊雄が目覚め、奏太を襲います。しかし、奏太は逆に俊雄の首を絞めて殺してしまいました。発狂しながら家に帰ると、玄関の郵便受けから出てきた伽倻子に殺されて、死んでしまいます。ある晩、麻衣は夢の中で妹の結衣に出会います。彼女は様子がおかしく、鼻歌を歌いながら何やら渦巻きのようなものを書いていました。そのテーブルの下にいた男の子を「俊雄」と紹介する彼女。そんな夢を見た翌日、麻衣は結衣が失踪したという連絡を受けます。そして、それから彼女と、彼女の恋人である奏太の身に異変が起き始めるのでした。まどかは学校で碧に止められたのにも関わらず、俊雄の事件を調べてしまいました。ファミレスでイカスミのパスタを注文しながら、玲央に連絡し、事件のについての情報をメールで送ります。しかし、その直後パスタが黒髪になり、テーブルクロスの下から俊雄が登場。気がづけばレストランは無人状態となっていて、まどかは生きたまま焼けてしまいます。現実世界では、煙を出しながら死んでいる状態で発見されるのでした。佐伯家の事件を追っていた吉川刑事が突然退職し、後任の刑事である神尾と飯塚が、家まで尋ねます。しかし、吉川の妻は彼の体調不良を言い訳に彼らを追い返しました。二人が庭を覗くと、そこには気が触れた状態の吉川が。妻が慌てて家の中にいれますが、その後夫婦は天井上にうつる伽椰子の顔の幻影に襲われました。その後、神尾は佐伯家と小林家が住んでいた物件に関わった人間が不審死または行方不明になっていることを飯塚に話し、事件から手を引くことに。しかし、その直後警察署に良美が尋ねてきました。飯塚に会いに来たというので、飯塚は退出。神尾は取調室で一人待っていましたが、椅子の下から出てきた伽倻子に襲われます。季和子に頼まれて、芙季絵の病室に様子を見に来た真理子。部屋に入ってすぐに嫌なものを感じた彼女は、三日後にまた来ると行ってすぐに帰ります。三日間、彼女は除霊準備を進めていました。お札を季和子の家に貼り、家を清めてます。そして、病室内でお祓いの儀式が始まります。真理子が芙季絵の腹に手をかざすと、うなり始める芙季絵。腹の上で印を結ぶと、腹から顔が出てきました。その顔に針をさすと、顔は消え、腹も芙季絵の様子も落ち着きました。無事除霊が終わると、芙季絵の中に霊を感じた真理子は、例の生まれて来なかった子のものだと確信し、真理子に供養するよう告げて去ります。その夜、真理子の元に電話がきます。「今から行くから、待ってて」という電話越しの声と共に、チャイムが鳴りました。そのとき、彼女は生まれて来なかった子ではなく、芙季絵自体を除霊してしまったことを悟ります。すでに芙季絵は完全に取り憑かれていたのです。家にきた黒い少女は、真理子を玄関で刺殺後、階段にいた彼女の夫を、2階で寝ていた息子を殺します。オーブリーがやってきたのは、東北にある小さな村でした。そこで伽倻子の母と会いますが、彼女は「伽倻子は夫に殺されたから悪霊になった」と自分の行為を否定。しかし、強い怨念の連鎖を生み出したのは儀式のせいでもあるとオーブリーが指摘すると、彼女の目の前で自決してしまいました。その後、佐伯家に戻ったオーブリー。伽倻子と全面対決をしようとする彼女でしたが、そこでカレンとタグが伽倻子に襲われた残像を目撃。そして、伽倻子と同じように、突如姿を現した過去の剛雄に襲われ、首を折られて死ぬのでした。篤が乗ったタクシーの運転手は、未来の友達のあかねの父親でした。事件当日、夜勤明けにそのままあかねを乗せて学校に行きますが、座席にべっとりとした物がついていると言われます。あかねを学校に送った後、柏木は席を拭きました。その最中受けた無線によると、警察が今朝乗せた客(篤)について聞きたいとのことでした。直後、柏木はバッグの忘れ物を見つけ、中を見ます。すると、中に入っていた少女(の頭)が目を開き、そのまま彼は行方不明になってしまいました。ヘアメイクの恵だけでなく、音響担当の相馬もノイズが入っていたシーンを編集中に伽倻子と俊雄に襲われ、カメラマンも行方不明になりました。この度重なる不可解な出来事に対し、局は『心霊特番』の放送を見送ります。本番組のディレクターの圭介は、京子と局で会った後彼女を家まで送ります。しかし、京子の家の前に恵が立っており、家に入っていくのを目撃します。二人で彼女を家の中まで追うと、恵の代わりに一つのノート(伽倻子ノート)がそこにはありました。圭介は、それがロケ中あの家にあった物だと気づきます。圭介が佐伯家事件当初の新聞の切り抜きを見せると、京子は俊雄の写真を見つけて彼の正体を知ります。その後、会社に戻った圭介は伽倻子ノートをコピーしていました。しかし、コピーが終わったのに機械が勝手に動き出し、伽倻子の顔が印刷されます。急いで逃げますが、窓に伽倻子の顔が映っていました。そして気になって佐伯家に向かいます。ある深夜、物音で起きたジェイクはフードの女性が外出するのを見つけて、尾行します。彼女はゴミ置場から大量の新聞紙を持ち帰っていました。後日、ジェイクはフレミング夫妻の部屋の窓が全て新聞紙で多い被されているのを見ます。異変について、姉のレイシーに話そうとしますが、彼女は学校行事が忙しくて真剣にききません。その頃、ビルがトリッシュの浮気を疑い始め、二人の仲は険悪に。そしてついに、再び夜中に物音がして起きたジェイクは隣の家に様子を見に行きます。そこで死んでいるフレンミング夫妻と、奥にいるフードの女性が髪を自分で切っているのを目撃しました。彼女はジェイクを恐れています。一方で、浮気について愚痴を吐き続けるビルを、トリッシュがフライパンで撲殺。ジェイクはそんなビルと、浴室の水に顔をつけて死んでいたレイシーを見つけます。浴槽にはトリッシュがおり、俊雄に引き摺り込まれていました。逃げたジェイクは、廊下でフードの女性に出くわします。この女性こそ、東京の学校に通っていたアリソンだったのです。アリソンのフードの中から伽倻子が現れ、彼女は連れて行かれました。その場にパーカーだけが残り、ジェイクがそれを恐る恐る拾い上げると、中から再び伽倻子が出てきました。妻と不仲の弘は、部下の綾乃に行為を抱いていました。以前タクシーで送っていたとき、セクハラのような行為をしたこともありました。その日、タクシーを慌てて降りた綾乃は夜道で黒い少女に遭遇していました。裕子に以前から思いを寄せる、アパートの隣人の徹也は最近の裕子の様子が変なことに気づきます。ある夜、彼女の部屋から変な声が聞こえたので、それを喘ぎ声と感じた徹也は苛立ちながら壁に枕を投げます。すると、異常なほど強い振動が起きました。次の日、出かけるときに出会った裕子に徹也が挨拶します。無視をした裕子が部屋の扉を開けたまま中に入って行ったので、徹也が気になって部屋を覗きます。すると、部屋で立ったまま揺れる裕子の姿が。徹也が声をかけて正気に戻るも、徹也に黒い手がいくつも伸びて、そのまま彼は部屋の中に引き摺り込まれました。そのまま壁に強く打ち付けられ、彼は死にます。その様子を見ていた裕子にも、その黒い手は伸びていました。少年が監禁されているという電話を受けてやってきた、上司のアレックス。そこで、死んだエマと放心しているカレンを見つけて警察を呼びます。現場に中川刑事と五十嵐刑事が到着し、彼らは屋根裏にあったウィリアムズ夫妻の遺体も発見します。その後、入院するカレンから中川刑事が事情を聴き出します。俊雄が死んでいたことを知った彼女は、3年前に起きた佐伯家の事件を調べ始めます。すると、そこにピーターという大学教授が関わっている事を知るのです。ピーターは伽倻子からストーカー被害を受けており、家に行った時に伽倻子の遺体を発見した張本人でした。その後彼は自殺しています。中川刑事は、このピーターの死とスーザンの死が伽倻子の呪いによるものだと合点が行くと、家を燃やしに行きます。家に帰宅したあかねの目の前に、未来の幽霊が現れます。救えなかったことに対して、必死に謝り続けます。すると、未来の幽霊は消え、その場にはあかねが渡した白いくまのぬいぐるみのお守りが落ちていたのでした。北田家についた達也は、良美に通されて中に入りました。しかし、「子供がまだ」という会話の後に「おかあさんの絵」や「伽倻子のノート」を見つけ、達也が質問したところ良美が豹変。伽倻子となって、彼に襲いかかり達也はショックで精神病院に入院します。しかし、後に行方不明となるのです。一方、達也のいなくなった鈴木家では床下から顔を出す俊夫を見て父が倒れ、母は赤ん坊のぬいぐるみを抱いて体を激しく揺さぶる響子の様子を見ながら笑い死に。息子の信之だけが正常なまま生き残りました。『心霊特番』のレポーターを務めるアナウンサーの朋香は、収録の数日前から部屋で壁に何かがぶつかる音を聞いていました。それは決まって、0時27分に聞こえるもので、大きな音と小さな音の二つがありました。気味悪くなったため彼氏の典孝に来てもらうことに。一作目の直接的な続編。小林俊介の死ぬ様子、夫の死などが前作の映像を使って描かれるため、プロローグを含め少し内容が重複しています。本作では主に、前作のラストで登場した物件を扱う不動産の鈴木と、新たな住居人である北田家の悲劇が描かれるのです。オーブリーの死から二年後、インターナショナルスクールに通う女子高生のアリソンは、同級生のヴァネッサとミユキと一緒に佐伯家に肝試しにいきました。中に入った彼女たちは、そこで伽倻子の姿を見て一目散に逃げます。しかし、その後、ヴァネッサとミユキが伽倻子に引きずられて行方不明になってしまいました。例の物件に引っ越してきた徳永家。勝也は母の幸枝を連れて、妻の和美とこの家で暮らし始めます。しかし、和美曰く夜中に幸枝が走り回っているとのこと。勝也はこれを信じませんでしたが、和美は明らかに寝不足でした。そんな和美が日中にソファで寝ようとすると、再び走る音が聞こえたので幸枝に直接注意しにいきます。しかし、幸枝が目の前に座っているのに背後から走る音が聞こえます。そして、俊雄を見て気絶。勝也も帰宅後、なんだか自分が変になった感覚を味わいながら放心状態でベッドに倒れている和美を見つけます。彼女を覗き込むように見つめる俊雄の姿も。そして勝也に佐伯家の夫、剛雄が憑依されます。勝也の妹の仁美がその後家を訪ねてきますが、勝也は彼女をすぐに追い出し、その後連絡が取れなくなるのです。うさぎの世話から帰ってきた柑菜を、母・典子が出迎えます。しかし、彼女は血まみれでどこか様子がおかしかったのです。不振に思い、声をかける母の方を柑菜が向くと、彼女の下顎は欠損していました。柑菜の顎は、後日うさぎ小屋で彼女の同級生・吉田ヒサヨの遺体と共に見つかりました。母は死に、村上家の父は精神病院に入院する(後日、行方不明になる)などして、家を出ます。ロケの帰りの夜、京子は婚約者の将志と車で帰っていました。実は、京子は事務所に報告していなかったものの、彼との間の子を妊娠中でした。運転中、突然車が黒猫を轢きます。将志が無視して再び車を走らせますが、ハンドルを座席下にいた俊雄に操作され、事故を起こしてしまいます。俊雄の姿を見た京子。彼女は事故によって骨折と流産、将志は意識不明の重体となりました。その後、病院の集中治療室にいる将志を訪れようと、部屋に入ろうとした京子は俊雄と再び遭遇し、お腹に手を当てられます。自宅に帰ると、俊雄のことが気になった京子は母親に自分に死んだ兄弟がいるか聞くのでした。それはなく、後日産婦人科に行くと流産したはずだった胎児が順調に育っていると言われます。帰宅すると、俊雄がこたつでうたた寝していた母を見下ろしているのを、京子は見ます。母は、急死していました。芙季絵の入院する病院で、彼女の担当となった看護師の裕子はすぐに彼女と打ち解けました。誰よりも芙季絵に信頼されている彼女でしたが、あるとき芙季絵のお腹が人の顔になるなど奇妙なものを見始めます。そして、別の日に芙季絵のお腹から浮かび上がるシーツの膨らみを目撃して驚きます。直後、ベッドの下に黒い少女がいるのを見つけると、そのまま襲われてしまいました。清水崇監督が手がけ、世界的にも注目を浴びたジャパニーズホラーの代表作『呪怨』。基本的にシリーズを通してオムニバス形式が取られており、佐伯伽倻子の呪いに触れた人々の行く末が描かれています。伽倻子の他には、伽倻子の息子の俊夫や、夫の剛雄が登場し、なぜ伽倻子や俊夫が怨霊になったのかという謎に触れていくのです。シリーズの第1作目『呪怨』で描かれた、夫の剛雄が二人を殺したこと、遺体を屋根裏に遺棄したこと、俊夫に黒猫のペットがいたなどは、それ以降シリーズを通して共通の設定となっています。それを踏まえて、「呪怨」全作品がそれぞれどのような内容なのか、どういった時系列と繋がりを持っているのか整理しながら紹介したいと思います。※本記事には、「呪怨」シリーズに関するネタバレ情報を含むため、未鑑賞の方はご注意ください!音信不通となった洋子の代わりに、交換留学生としてケア・センターでボランティアをするカレンがウィリアムズ家にやってきます。彼女にはダグという恋人がおり、二人で日本にきていたのです。ある日、エマの看病をし、掃除をしていると二階から物音が聞こえます。様子を見に行って押入れを開けると、そこには黒猫と少年がいました。カレンは上司のアレックスに少年が監禁されていたことを電話で報告、応援を頼みます。電話を切ったあと、彼女はリビングにあるノートを発見。そこにある家族写真には、お母さん(伽倻子)の部分の顔が欠けています。俊雄に名前を聞くと、その時電話がなり、スーザンからの留守番電話が。そして、エマのいる部屋に人影があることに気づいて近くに行くと、エマは何かを見つめるように宙を見ていました。どうしたのか、と問いただすカレン。その時、部屋のすみから髪の毛が湧き出してきて、エマは絶命、カレンは方針状態になります。京子が出演するホラー映画のエキストラに出演することになった、千春とひろみ。この2名は、前作に登場した(家に心配してやってきた)いづみのクラスメイトでした。何かに導かれるかのように、彼女たちは映画に参加しますが、撮影現場で千春が俊雄を見かけて失神します。失神中、千春はあの家に閉じ込められていました。伽倻子が迫る中、逃げようとするもドアにチェーンがかかって逃げられません。外から助けようとしていたひろみに手を伸ばし、千春は彼女のネックレスを引きちぎったところで目が覚めました。千春は夢だったと安心しますが、手にはネックレスが。しかも、現実のひろみの首にもそのネックレスはかかっていました。ひろみに決してあの家に行くなと忠告した千春でしたが、その後俊雄の幻覚を見始め、公園で伽倻子に襲われます。その後、警察に保護されて事情聴取を受けていた文哉。彼を迎えに、彼女の千穂がやってきます。二人は家に帰り、千穂が用意していたクリスマスケーキをカットし始めます。ケーキを見て死体を思い出した文哉は、洗面所で吐きます。そんな彼を解放する千穂でしたが、文哉は彼女があの老女に見えてしまい、怯えて発狂しながら包丁で滅多刺しにしてしまいました。物件に引っ越してから一週間後、北田家にある小包が届きます。妻の良美が受け取ると、中身は伽倻子のノートと、俊夫が書いた「おかあさんの絵」でした。それをきっかけに、良美は顔つきが変わり始め、変になっていきます。前作で、この良美を見た響子がおぼえた恐怖は、良美が伽倻子に取り憑かれ始めていることを感じたためでした。そして遂に良美はある朝、夫の洋をフライパンで撲殺します。小学生の芙季絵が、ある日学校で何かに襲われます。伽倻子が出すような声を叫び、倒れる彼女を見た同級生が先生を呼び、彼女は保健室へ運ばれました。貧血、ということで母親の季和子に迎えに来てもらう芙季絵。家には、母と不仲だった父の弘が珍しくいました。そして再び両親が口論を始める中、芙季絵は奇声を発して倒れます。彼女を起こそうとした父でしたが、手首を芙季絵に強く握られ「お前はこの手で女を殺す」と言われるのです。再び気絶した芙季絵を、二人は病院に連れていきます。検査の結果、家庭環境によるストレスが原因と考えられ、芙季絵は逆光催眠を受けることに。すると、胎児の記憶を思い出して発狂し始めます。「どうして私を産んでくれなかった」と言うと、再び気絶する芙季絵。その発言を受けて検査したところ、芙季絵の子宮横に嚢腫が発見されます。この嚢腫が、なんと本当は双子で生まれるはずだったもう一人の女の子であり、胎内で芙季絵に取り込まれたということでした。芙季絵が生まれたあと、彼女の栄養分を受けて育った嚢腫は、この世に生まれなかった恨みを晴らそうとしていたのです。母は、霊感の近い妹に助けてもらおうと考え始めます。姉の弥生が行方不明となっている碧は、玲央の家にきて俊雄に会った時から彼の変な雰囲気に気づいていました。しかし、特に気にすることもなく、次の日の学校で俊雄の事件を調べようとするまどかを止めます。その日、ひとりでカラオケに行った碧は、弥生の亡霊に遭遇。嬉しくなった彼女でしたが、それは俊雄でした。その後、碧はカラオケの廊下に頭が天井で突き刺さった状態で死にました。一方、まどかからのメールをもらった玲央は、俊雄の様子を見に生きます。しかし、そこにはぐったりとした俊雄と、それに覆いかぶさる白い少年でした。驚いて階段を落ちる玲央。それを、伽倻子が追いかけます。母親も一緒になり、俊雄の本体を殺せば白い少年が消えると考え、俊雄の体に手をかけました。しかし、伽倻子に襲われて母親は死亡。玲央も、同じく体を折られて死んでしまいます。磯部家の事件から7年後。警察署で資料を整理していた刑事の川端は、一つのカセットテープを見つけます。それは、自殺間際の篤の声が入ったテープであり、それを先輩の安川が粉々に壊しました。当時篤の録音したカセットの内容を確認していた担当刑事、真壁刑事がテープを聞いて自殺をしたからです。一方で、事件のことが気になって資料室で調べ物をしていた川端が、壊れたはずのテープを発見。そして、再生されるそれには「今すぐ行きます」という篤の声と、「はやく来て」という何者かの声が入っていました。自分の家に、なにやら事情がありそうな従兄弟、俊雄がやってきます。弟のような存在でしたが、全く喋らない俊夫を不気味がるように。さらに、彼がきてから家の食べ物が腐るなど、異変も起き始めたのです。その要因として、俊雄が一緒に連れてきた伽倻子の霊が関係していました。ある時、玲央は同級生の親友・碧とまどかを家に呼び出します。碧の姉は、『呪怨 終わりの始まり』で行方不明になった弥生で、10年前から行方不明になっていました。そして彼女たちは俊雄に会ったことで災厄に見舞われるように。祖父母が死に、父も行方不明ということで親戚の家に預けられた信之。しかし、学校で友達と掃除中にあらゆる場面で伽倻子を見かけます。最初は校庭にいた伽倻子が、窓から入って四つん這いで信之に迫り、信之が逃げても階段を先回りして伽倻子がいました。そして、ついに校庭には大量の伽倻子が立っているという状況になり、信之は完全に逃げ場を失ったのです。帰宅後、死んでいる状態の奏太を発見した麻衣。再び、玲央の家に向かいます。誰もいないと思っていましたが、中に入るとリビングに玲央と母親の姿が。「俊雄はここにいる」と答える彼女たちの後ろから、絵菜が出てきます。異変を察した麻衣は家から逃げようとしますが、俊雄と伽倻子が登場し、転倒。しかし、足を掴んでいたのは麻衣の妹、結衣だったのです。「終わりはない」という結衣の体が黒髪に包まれたかと思うと、中から伽倻子が出てきて麻衣を襲うのでした。女子高生4人が失踪した直後、呪いの家に買い手がつきました。佐伯剛雄と伽倻子の夫妻です。家を案内したのが葵の姉(不動産)で、家に葵の鞄があったので不審に思います。その後、彼女も行方不明になりました。剛雄は出張がちで、伽倻子は常に孤独を感じていました。彼女は、子供を欲しがるものの、できません。ついにノイローゼになった彼女の前に俊雄が現れ、体内に入ります。伽倻子は妊娠し、生まれた子に俊雄という名前をつけることに。彼女はその子供が、剛雄の子でないことに気づいていました。しかし、子供が欲しかったので黙っています。それから8年後、俊雄が8歳のときに真実を知った剛雄は伽倻子を殺し、遺体を屋根裏に遺棄。俊雄にも包丁を向けます。七年が経って、高校生になっていたあかねは霊感があるから、という理由でコックリさんに参加することに。しかし、コックリさんが「みらい」と惨殺された小学校の時の友達の名前を出したため、あかねは慌てて学校から逃げます。その後、一緒にコックリさんをしていた友達の一人が女子トイレでバスケットボールを持った老女に襲われました。コピー機の件があった後、佐伯家に行っていたのは圭介だけではありませんでした。京子もノートを見つけたあと、家に向かっており、そこで女子高生二人の幻影を見たのです(千春の夢)。しかし、そこに伽倻子がやってきたため、京子は気絶をします。倒れている彼女を見つけた圭介は、病院に彼女を搬送します。この頃、京子の腹に触れて意識を取り戻し車椅子で生活をしていた将志が行方不明になります。産婦人科に連れて行かれた京子は緊急手術を受けますが、医師や看護師などの現場にいた人間は全員死にました。待合室で待っていた圭介が、これを見つけると同時に、京子の股間から赤ん坊の鳴き声とともに伽倻子が出てきます。伽倻子に襲われて圭介は死に、京子は目を覚まします。そして、近くにいた赤子を抱きかかえると頬ずりをします。数年後、少女と手を繋いであるく京子の姿が。しかし、歩道橋から少女に突き落とされて京子は死亡。伽倻子(少女)はその場を去るのでした。経蔵は、貞子と伽倻子の強い呪いを打ち消すにはこの二体を戦わせる必要があると考えました。そこで、有里が貞子に殺される予定の夜、呪いの家に鈴花と有里を行かせます。彼女たちは家の中で呪いのビデオを見る必要がありました。そうすることで、鈴花は貞子の、有里は伽倻子の呪いを受けるからです。二重に呪われた二人の魂を取り合うかのように戦いだす、貞子と伽倻子。この二体を庭にある井戸までおびき寄せます。しかし、彼女たちを相殺させるには有里か鈴花のどちらかが犠牲になる必要がありました。有里がこれを引き受け、井戸に落ちながら衝突する二体を取り込みます。井戸に蓋をする経蔵でしたが、中から貞子と伽倻子の融合体となった化け物が登場。経蔵の体を真っ二つにし、その場にいた人間を全員殺しました。そして、貞子の呪いで死んだ夏美が拡散した動画が世に出回るのでした。京子はホラーものの仕事の多く、「ホラークイーン」とも呼ばれる女優。今回の『心霊特番』でのロケにも抜擢されました。ロケ当日は、順調に撮影が進みました。しかし、一つだけアナウンサーの朋香と京子が階段で話しているときの音声に、変な音が入り込んでいました。音声担当の相馬はそれに気づきます。その後、オーブリーとイーソンは廃墟となった佐伯家に行きます。そこで、イーソンは押入れから8歳の伽倻子による日記をみつけるのでした。そこには、伽倻子の母がイタコとしてお祓いの儀式を行なっていたこと、その際に悪霊が取り憑かれた人の血(悪霊)を伽倻子に飲ませていたことが記述されていたのです。これを読んだ二人は、伽倻子の母に会いに行き、呪いの連鎖を断ち切ってもらおうと考えます。その夜、イーソンの家でオーブリーは休ませてもらうことに。イーソンは暗室で写真を現像していましたが、その最中に伽倻子に襲われてしまいました。翌日、放心状態の彼を見つけるオーブリー。彼が一瞬伽倻子に変貌したので、慌てて家を出て伽倻子の母の元へ向かいます。磯部家がその家に越して暮らし始めてきてから、篤の様子はより変化していきました。未来は、いたずらのようなことをしてくる彼を怖がりはじめます。あるとき、家に未来の同級生のあかねが遊びにきます。しかし、霊感を持っていたあかねが家について未来に何か言おうとしたとき、篤に追い返されてしまいました。9歳のあかねは、未来の危険を感じ、彼女に白いくまのぬいぐるみのストラップをお守り代わりに渡します。前作で起きたカレンの事故を知り、オーブリーは日本へ向かいます。病院についた彼女は、香港出身のルポライター、イーソンと出会いました。実は彼は3年前の佐伯家の事件から起こる数々の事件を追っていたのです。また、カレンを火の中から救った張本人でもありました。オーブリーはカレンと面会。カレンは怪我を負っていて、オーブリーに「ここから出して」と訴えました。そして面会後、カレンは病院に現れた伽倻子に追いかけられ、屋上に出たのちに転落死。ちょうど病院入り口で話をしていたイーソンとオーブリーは、彼女が落ちてくるのを目撃してしまいます。そして彼から、事件の全貌を聞くのでした。除霊後、目を覚まさない芙季絵の世話をする季和子。あるとき、彼女が病院の屋上で洗濯をしていたとき、シーツに人影が浮かびます。それは真理子の霊で、彼女に謝るのでした。そのとき、芙季絵の中にいるのはもう一人の少女であることに気づきます。絶望した彼女は、目覚めない芙季絵と一緒に病院から飛び降りて自殺します。最期に彼女がみたのは、芙季絵の霊でした。ロケから帰宅した朋香は、自室で彼氏の典孝が伽倻子の髪の毛に首を巻かれて、死んでいる姿を発見します。時刻は0時27分。聞いていたあの物音とは、典孝の足が揺れて壁に当たる音だったのです。しかし、それと一緒に聞こえていたもう一つの小さな音がありました。恐怖におののく朋香に、伽倻子の髪の毛が近づき、彼女も首を吊られてしまいます。そして、俊雄によって足を揺らされて壁に当たると、あの小さな音を立てていたのです。女子大生の有里は、親友の夏美からビデオのダビングを頼まれました。二人でダビングに使うためのビデオデッキをリサイクルショップで買いますが、中に古びたビデオが入っていました。家で有里に促されて見始めるも、彼女は携帯をいじってばかりで画面を見ず、夏美が見てしまいました。貞子からの電話を受けてしまい、次の日二人は大学教授であり、呪いのビデオを研究している森繁先生の元へ。彼もビデオを確認すると、夏美を救うために有名な霊媒師の元へ連れて行きます。しかし、除霊中に除霊師と森繁が貞子の呪いによって殺されました。有里は、都市伝説の方法にそって夏美を助けるためにビデオを見ます。そんな彼女たちの元に、霊媒師の女性が呼んでいた助っ人の霊能者、経蔵と助手の玉緒がやってくるのでした。19年前、福祉センターの職員と警察官が児童虐待の通報を受けて、山賀家にやってきます。そこで、餓死している少年、山賀俊雄の死体を見つけるのでした。警察が応援を呼ぶために外にいるとき、センター職員は俊雄の死体を撮影していましたが、真後ろにいた俊雄の霊が忍び寄ります。ケア・センターに勤める洋子は、ウィリアムズ家でエマのお世話をしていました。しかし、掃除中になにやら天井裏に気配を感じます。気になって見に行くと、そのまま引きずられてしまいました。一方、アメリカのシカゴにある一家がいました。父はビル、彼の娘レイシーと息子のジェイク、そして再婚した後妻のトリッシュです。彼らはビルが住んでいるアパートで暮らし出しますが、ジェイクはトリッシュになかなか心を開きません。そんなある日、ジェイクは隣人の初老であるフレミング夫妻が、フードを深くかぶった女性を家の中に入れているのを目撃。その後、夫妻に挨拶をしますが、無視されます。それから、アパートでは奇怪な現象が起き始めるのでした。前作の後、ジェイクは保護され入院していました。常に伽倻子について話す彼を、情緒不安定と判断したサリヴァン。しかし、ある日ジェイクは密室で怪死を遂げてしまいます。葬儀は明日だというサリヴァンを、リサが対応しました。ちなみに、ローズはジェイクが体験した事件の後から、何度もマンション内で俊雄を見るようになっていたのです。母と娘の家庭が引っ越したことで、マンションにはついに老婦人のみが入居していました。しかし、先述の通り新しい入居者がいたのです。彼女の名前はナオコといい、部屋を確認するとまた来ると行って去っていきました。リサは俊雄を目撃したことをきっかけに、詳しい話を聴きに葬儀に向かい、サリヴァンに相談をします。サリヴァンはリサを病院に連れて行き、佐伯家のことやアリソンの事件について話しました。しかし、リサが帰った後サリヴァンは伽倻子に襲われて死にます。マンションでは唯一の入居者だったグレチェンが伽倻子に襲われて死んでしまったことから、ついに住人はいなくなりました。ブラスキーに立ち退きを求められたマックスは追い詰められ、雄男の霊に憑依されます。豹変したマックスに対してブラスキーは怒りながら、マンションを去りました。しかし、帰り道に俊雄に襲われて行方不明になってしまいます。一連の事件があり、完全に曰く付きの物件となった「元佐伯家」。これを扱う鈴木不動産の社長である鈴木達也は、霊感の強い妹の響子に一緒に家を見に行く事を頼みます。家に入るなり、響子は嫌な空気を感じ、伽倻子を見ます。二階の階段すぐ側の部屋が一番危ないと感じた彼女は、達也に清酒を持ってくるよう頼みます。響子は清酒を口に含むと、窓から吹き出します。そして、「この物件を購入したい人には、お酒を飲んでもらう」事を条件にするよう兄に言うのです。酒をまずそうにしたり、吐く人には家を売らないよう忠告します。もともと清酒は霊的な力に反応するため、神前の儀式に使われていました。強い力を帯びた酒は、飲む人によって感じ方が変わるのです。後日、響子の元に電話が来ます。それは達也から、物件が売れたという報告でした。加えて、達也は最近息子の信之の様子が変なので、響子に来てくれと頼みます。実は、これが続編の伏線になっているのです。住居者がいると知って気になった響子が家を覗きに行くと、そこには新たな家族「北田家」が住んでいました。窓から外を見る女性と目があった響子がただならぬ気配を感じたところで、物語は終わります。12月23日の夜、美穂はケーキ屋に次の日に届くようケーキを注文します。健太郎はお祝いムードではなく、篤が司法試験にまた不合格したことを嘆き、彼を貶しました。淳子はそんな父を「世間体ばかり気にしている」と批判します。そのとき、ハルは白い服を着ながら白塗りの化粧をして、バスケットボールを持ち歩いていました。その夜、篤は勉強をしながら聞いていたカセットテープから聞こえた「早く来て」という声を聞くと、突然豹変します。寝室で眠る健太郎をバットで撲殺。ハルを紐で絞殺し、夜食を作っていた美帆を包丁で刺し殺します。次に、淳子の髪を掴んで風呂場まで引きずって行くと、灯油を浴びせて生きたまま焼殺します。最後に、部屋に鍵をかけて怯えていた未来のもとへ行くと、彼女に馬乗りになって口を抑えながら生きたまま、のこぎりで首を切断しました。首をバッグに入れて、タクシーに乗り込みます。そして目的地の山奥につくとバッグの横にテープ録音状態で置いて首を吊り、自殺しました。徳永家に来て失神した理佳も、今や社会人としてセンターの介護士として働いていました。そして小学校の教師となった旧友の真理子と会うことに。真理子は、自分のクラスの生徒が不登校であることを話しますが、そのときテーブルの下で理佳の足に猫のようなものが当たります。気になった理佳が下を覗くと、そこに俊雄がいたので叫びました。その後、真理子から電話を受けた理佳。不登校の生徒の家に来ており、両親がいないと話す真理子の背後で、猫の鳴き声がします。理佳は、真理子があの家にいると確信して家に向かいました。玄関には真理子の靴があり、物音のする2階に行くと押入れから天井裏へと真理子が伽倻子に引きづり込まれているところでした。急いで理佳は1階に逃げますが、伽倻子が這いずり降りてきます。すると、玄関の鏡に映った自分の姿が伽倻子になります。実は、理佳はあれからずっと伽倻子に取り憑かれていたのです。伽倻子が行った行動が全て頭の中に入ってくると同時に、先ほどまでいた伽倻子は消え、代わりに伽倻子を殺した剛雄が階段を降りてきます。そのまま、伽倻子と一体となった理佳は彼に殺され、屋根裏から遺体となって発見されるのでした。佐伯家という一家で、惨殺事件が起きた。妻の伽倻子と飼い猫を殺した男、剛雄が息子である俊雄にも手をかけようとします。しかし、その時に俊雄の体から出てきた白い少年に剛雄は襲われます。こうやって俊雄は玲央の家にやってきたのです。一方、麻衣は結衣の手がかりを探しに佐伯家を訪ねます。しかし、そこはすでに更地となっており、俊雄が玲央の家に引き取られたことを聞くと、彼女の家に向かうのでした。俊介は、妻に伽倻子を待つため帰りが遅くなる旨を電話します。電話の最中、妻が「誰か家にきた」というので通話は終わります。その後、家の中を見ていた俊助は伽倻子の日記を見つけます。なんと、そこには伽倻子が大学時代から片思いをしていた俊介に対する思いや、彼の個人情報などが隙間なく綴られていたのです。気味悪く思った俊介はそのまま部屋を去ろうとしますが、虫の羽音を聞きます。ふと、開いた押入れを覗くと、天井の板が外れていました。ライターを照らして、天井を覗くとそこには伽倻子の死体があったのです。仰天した俊介は、俊夫を連れて逃げようとしますが、電話を受けます。電話は伽倻子の夫からで、「伽倻子に会いましたか。赤ちゃん、生まれました。これ、女の子ですね」と告げられます。実は、先ほど俊介が妻に電話した際の来客は剛雄でした。彼は、伽倻子の日記を見て不倫を疑い、俊夫が俊介との子供だと疑ったため、俊夫を殺害。さらに、伽倻子を殺害して、俊介の妻を殺しに行ったのです。子供のことを話したのは、彼女を殺した時腹を開いて胎児を確認したためでした。すっかり正気を失った俊介の前に、伽倻子が現れあの世に連れて行かれます。そして、剛雄は帰り道に近づいたゴミ袋から伸びた手によって死亡。それから暫くして、佐伯家だった家に村上一家が越してきます。しかし、既にその家は足を踏み入れたものが呪われる、という伽倻子の強い怨念に取り憑かれていました。ロケでヘアメイクを担当していた恵は、撮影後にテレビ局に戻るとウィッグの整理などをしていました。彼女は、ロケ中佐伯家の2階の天井にあった染みを気味悪がっていました。そんな染みと同じようなものが、局の試着室の畳の床に現れたので、よく見るとそこには足跡が二つと爪痕がありました。そのとき、ウィッグが落ちたため恵が拾うと髪の毛が伸びます。ウィッグが伽倻子になると、恵は先ほどの爪痕に伽倻子が夫に殺されたときのヴィジョンを重ねて見てしまいます。そのまま襲われ、彼女は行方不明に。徳永家の事件を担当する中川刑事は、5年前に同じ家で起きた佐伯家の事件を担当していた中川刑事を訪ねます。遠山は、当時これ以上関わると良くないと思い今は別の仕事をしていました。しかし、中川が仁美の会社の警備員の不審死を捉えたカメラ映像を見せると、画面越しに伽倻子と目が合い、遠山は発狂。家が呪われていることに確信を持った遠山は、灯油を元佐伯家に持って向かいます。焼き払おうと、台所で灯油を撒く際に現在小学生の自分の娘、いづみの幻影に出会います。幻影のいづみは女子高生となっており、2階から降りてくると家を出て行きました。他にも女子高生の声が2階からするので上がると、3人の女子高生と伽倻子に遭遇。発狂した遠山は1階まで降り、ちょうど家の玄関まできた中原刑事と五十嵐刑事に会います。彼らも伽倻子を目撃しましたが、その後彼らの末路は描かれず、遠山は数年後に自宅で自殺をしました。それから会社を欠勤する彼女の様子を見に家に行くと、発狂した綾乃に襲われます。馬乗りになって首を絞められた彼は、芙季絵が言った言葉「この手でお前は女を殺す」と再び綾乃に言われるのです。意識を失うも、一命をとりとめた弘。気がつくと、綾乃がベッドで死んでいました。自分のつけていたベルトが彼女の首に巻かれているので、自分が殺したのだと察します。急いで遺体を山奥まで運び埋めるも、埋めたはずの穴が再び開いています。怖くなってまた土をかける弘でしたが、綾乃の死体が目を開きます。そして奇声を発するのでした。映画の始まりは、時系列でも一番最初の出来事でした。小林俊介という教師が、自分の担当する生徒の佐伯俊夫が暫く学校に来ていないことを気にかけはじめます。そこで佐伯家の書類に目を通すと、母の伽倻子の旧姓に見覚えがありました。彼らは大学時代の同級生だったのです。佐伯家に電話しても繋がらないので、気になって自宅を訪問する俊介。庭にいくと、「マーのはか」と描かれた猫の墓がありました。それに気づくことなく、風呂場から手を出している俊夫を俊介が見つけます。ちなみに、この時俊夫は白塗りの状態ではなく、生きている様子でした。しかし、彼の口からは猫の鳴き声が度々ながれており、すでにこの世の存在とは思えません。実は、俊夫は父親の剛雄の手によって風呂場で殺されていました。俊夫がこの時、風呂場にいたことを考えると、既にこの時死んでいたのでしょう。さて、そんな時再びナオコがマンションを訪れました。実は、彼女は伽倻子の妹であり、呪いを断ち切るために日本からやってきたのです。彼女はリサとローズを呼ぶと、伽倻子を含む大量の怨霊を消す儀式を始めます。そして、儀式の最中お椀に注いだ赤い液体をローズに飲ませようとするのです。リサが液体の中身を聞いても答えず、ナオコは「飲んで邪悪なものを終わらせろ」と言います。すると、部屋に伽倻子が現れて一同は逃げます。しかし、ナオコは部屋を出た所にいたマックスに襲われて死亡。リサは逃げる最中、自分に会いにきて伽倻子に襲われてしまった恋人のアンディを発見します。遺体を抱き寄せると、それが伽倻子になってリサにしがみつきます。この状況に決心したローズは、液体を飲みました。その瞬間、伽倻子が消えます。そしてローズは発作を起こし、リサがこれを手当します。容態が安定した彼女を寝かせると、マックスの悲鳴が聞こえてきます。彼は正気を取り戻し、自分のしたことを受け入れられずにいました。しかし、直後新たな怨霊となって現れたナオコに首を噛みちぎられて死にます。警察や救急車がマンションに到着し、リサとローズが保護されます。リサはローズを抱きしめて安心させるのですが、ローズの顔は伽倻子になっているのでした。村上家の長女、柑菜の家庭教師である由季が村上家を訪れます。突如、うさぎの飼育を思い出した柑菜が家を出ていたため、彼女の帰りを待っていました。柑菜が猫好きなのに対し、猫嫌いな由紀は家の中にある猫の置き物をズラしておくほどでした。部屋が薄気味悪いので音楽レコーダーをつけますが、音飛びをして変になってしまいます。そして、変な音がするため廊下を覗く由紀。何もなかったので、部屋に戻るとそこには黒猫(マー)がいました。猫が苦手な由季は、そのまま押入れの上の段に登って逃げます。そして、押入れの天井裏を覗くと、そこにいた伽倻子に襲われてあの世に連れて行かれるのでした。福祉センターでボランティアをしている女子大生の理佳は、急遽音信不通になった担当者の代わりにある老婆の世話をすることに。そして訪れたのが、元は佐伯家だった物件でした。そこでクラス高齢の老婆、徳永幸枝は一人暮らしをしており、家の中も散らかっている状態でした。二階に行くと、理佳はガプテープで締めきれた押入れを発見。中を開けると、そこには少年と猫が閉じ込められていました。少年は「俊雄」と名乗り、理佳が幸枝の様子を見に一階に戻ると、幸枝の上に乗る伽倻子を見て、気絶してしまうのでした。その後、理佳と連絡がつかなくなった上司が徳永家を訪問し、死んだ幸枝と気を失った理佳を見つけます。通報を受けてきた中川刑事が勝也の電話に連絡すると、屋根裏から着信がなり勝也と和美の遺体を発見。理科の上司は、その夜に職場で遺体となって見つかります。最近、呪いの家の向かいに引っ越してきた女子高校生の鈴花。家の中の様子を夢で見てうなされる中、近所の小学生4人が肝試しで家の中に行くのを見ます。次の日、その4人が行方不明になったと知る鈴花。あの家の中にいるとわかっていた彼女は、彼らを助けるために家の中に入ってしまいます。そして、そこに俊雄と伽倻子が登場。夜更けに外出した娘を案じて尾行してきた母と父が偶然助けに入りますが、同じく家に入ってしまったため、伽倻子らに惨殺されました。鈴花は命からがら逃げ、経蔵たちと出会うのです。呪われた家に、磯部家という6人家族が越してきます。家主の健太郎は弁護士であり、長男の篤と長女の淳子の2名の連れ子がいました。健太郎と結婚した妻の美帆との間にも、小学生の娘である未来がいます。それに加え、認知症を患う健太郎の母・ハル(白い老婆の正体)も住んでいました。物件を見にきたとき、家が破格の値段で売られている点と、台所の隅に丸められた親子三人の写真が転がっていたことから、淳子は「事故物件では」と冗談を言いました。そのとき、窓から俊雄が彼らを覗き込んでいます(写真の三人家族は佐伯家だと考えられる)。そして何かの気配に誘われた篤は奥の和室の姿見を覗き込みます。そこで、何かに取り憑かれ、鏡を離れた後も鏡の中に篤の姿が残っていました。強い霊感を持つ響子は、佐伯家の事件だけでなく、そのあとの村上家の事件も調査し、物件(佐伯家)に関わった(正確に言うと、家に足を踏み入れた人間)全ての人間が不幸になっている事実にたどり着きます。そして、この兄妹も例外ではありません。前作のラストで兄・達也が響子に「息子の様子がおかしい」と言っていたわけが本作で明かされるのですが、実は達也は最近妻と離婚し、息子の信之と二人で団地に引っ越していたのです。その団地の部屋は、何を隠そう前作の登場人物、小林俊介と妻が住んでいた部屋でした。そして、息子の部屋は伽倻子の夫が俊介の妻を殺した部屋だったのです。部屋に響子が駆けつけると、そこには気を失った信之が。すると隣人が家を訪ね、響子に「今、赤ん坊の鳴き声がした」と異変を告げます。一方、不動産に残っていた達也は小林家の事件と、自分の部屋が彼らの住まいだった事を知ることに。響子が部屋に戻ると、意識の戻った信之と幻影を見ます。その幻影とは、剛雄が俊介の妻を殺した後に、腹から胎児を取り出している様子でした。響子はそのまま気を失います。基本的な伽倻子の呪い(佐伯家の事件)は、あまり変化がないものの、シリーズの中でどんどん新しいエッセンスが加えられていますよね。実は伏線も多いという、「呪怨」シリーズ。余裕があれば、ぜひもう一度観返してみては?俊雄のクラスの臨時教師である結衣は、彼がずっと欠席していることを気にしていました。そこで、自宅訪問をすると2階の窓から子供が手を振っています。チャイムを鳴らしても返事がなく、鍵がかかっていなかったので結衣は家に入ります。玄関に伽倻子が立っていたので、自己紹介をし、俊雄について聞くと「主人が連れて行った」と答えるのでした。俊雄の死体が見つかってから9年後。山賀家の物件は「呪われた家」と呼ばれるようになりました。そこで、女子高生の葵と莉奈、弥生と七海の四人は家に入ります。家は想像以上に綺麗で、莉奈はがっかりします。弥生はクレヨンで描かれた絵を何枚か見つけました。そのとき、二階から音が聞こえるため七海が様子を見に行きます。二階の部屋に入ると、畳から黒い液体が噴き出し、押入れが揺れ始めたので、七海は逃げようとしますが、部屋の入口が閉まります。すると、押入れから出てきた黒い液体が人型になりました。そして、七海は自分の横に俊雄がいるのを見て驚きます。七海は逃げ、他の三人も家を後にしますが、四人にはその後、奇怪現象が起こり、全員が俊雄や伽倻子に引きずられて行方不明になりました。玲央と母の家の向かいには、病院があり、そこには絵菜という少女が入院していました。彼女は玲央と母の家をカメラのズームで覗くのが日課。そのため、俊雄が引っ越してきたことも知っていました。しかし、ある時生きている俊雄がぐったりしている最中、白い俊雄が動き回っているのを目撃してしまいます。その時、俊雄と目が合ってしまった絵菜。その夜、病院に俊雄と黒猫のマーがやってきます。絵菜は、自分の命が長くないことを知ると「死んでからも仲良くしてね」と俊雄にお願いして、死にました。前作の「俊夫」と「柑菜」(前半)を総括し、佐伯家の事件をおさらいするチャプター。映像も使い回されているため、内容が重複しています。マックスという男が、シカゴにあるマンションの住み込みの管理人をしていました。彼は早くに両親を失くしており、20歳のリサと8歳のローズという二人の妹を養っていました。彼らはマンションで暮らしていましたが、マンションには呪いがかけられており、入居者は減る一方でした。管理人一家以外は、老婦人のグレチェンと母と娘の家庭しか住んでいません。アパートのオーナーのブラスキーは、管理会社を使ってコストを削減しようと考えており、マックスの解雇に乗り気でした。しかしその頃、マンションに入居の打診をしてきた女性がいました。そして、管理人一家の元にサリヴァンという女性が訪ねてきます。彼女は前作に登場したジェイクの担当医師であり、彼の葬儀について知らせにきたのです。