2015/03/28 21:02(1年以上前) 自動車 > トヨタ > カローラ アクシオ ハイブリッド. 一方で安全装備に関しては、VSC+TRC、ヒルスタートアシストコントロール、6エアバッグなどが共通しているのが好印象。今までのカローラユーザーがワンランク上のクルマとして乗り換えたいのであれば上位グレードの「ハイブリッドG」だが、15万円の価格差をカーナビやディーラーオプションなどに充てるという手もある。保守的なカローラというクルマの性格上、あまり派手な演出をしなかったことで逆に見た目の差が少なくなったのは下位グレードにとっては幸運だったのかもしれない。ゆえに安全装備に差がなく、このクルマのテイストを十分味わうことができる「ハイブリッド」の方が、買い得感は高いと思う。さて、最初に「今回のカローラ ハイブリッドの登場は新型フィットに対するトヨタの全包囲網の一端」的な話をしたが、それも含めてカローラ ハイブリッドはトヨタが今後さらなるハイブリッド戦略を進めていく上での重要な鍵となるクルマだ。それは単に台数だけではなく、ダウンサイジングトレンドなどにも動くことのなかった保守層、つまり「カローラを(一生)買い続ける人」が再度動くことによる市場への波及効果である。これによってプリウスやアクアなども瞬間的に台数を減らすことはあるかもしれない。しかし「損して得取れ」ではないが、トヨタ・ハイブリッドブランドのさらなる強化など、ライバルに対するアドバンテージは大きい。プロ野球の再生工場ではないが、かつての王様(国民車)をハイブリッド化で強力な援軍に仕立てあげたトヨタ。市場への導入タイミング、価格、機能などが全て計算済みなのには、ただただ頭が下がるばかりなのである。一方、乗り味は同じパワートレインのアクアが鋭敏に仕上げられているのに対し、カローラはソフトな味付け。ガソリン車よりは良くなったが、可もなく不可もなくというか、どうも味付け自体の方向性が甘い。ちなみにカローラは11代目にフルモデルチェンジした際、プラットフォームに「ヴィッツ」系の改良版を採用したこともあり、ガソリン車ではどうしてもリアサスペンションの接地感の甘さなどが露呈していた。それに比べればややしっとりとした感じが出ている(特に後席に乗るとそれが顕著)。2012年5月に11代目へバトンを渡した「トヨタ・カローラ」は、かつては33年間販売台数トップを走り続けた「国民車」であった。こう書くとまるで今ではそうでないように思う向きもあるかもしれないが、ここでの国民車という意味は常にトップを走り続けるという解釈だ。2002年に「ホンダ・フィット」にその座を追われ、その後トップに返り咲くものの、今度は自社が誇る次世代エースである「プリウス」に再度その座を追われる。まるで創業から今まで社長を務めてきた経営者が「時代に合わない」と若手役員に経営権を奪われたような悲しさを感じたのは、筆者が古いタイプのビジネス経験者だからだろうか……。ここで注目したのは、このクルマにはタコメーターが装着されている点である。電気式の無段変速機を持つTHS IIの場合、エンジンの回転数よりもアクセル開度による加速や回生状態を確認したほうが実用的(それ自体は後述するマルチインフォメーションディスプレイに搭載)なのだが、これに関しては「やはりカローラに乗られるお客さまはエンジンがかかっているという事や、加速しているという部分を視覚的にも求めます。ゆえにこのクルマにはタコメーターを搭載しました」とエンジニアから教えてもらった。逆に加速はさておき、アイドリングストップした際にタコメーターの針が“0”になることで、目と耳の両方でハイブリッドカーに乗っている恩恵をオーナーが味わえる点は魅力のひとつだと感じた。さて、ハイブリッドカーである以上、気になるのは燃費である。JC08モードで33.0km/リッター数字はアクアにメーカーオプションを装着して車両重量が1090kg以上になった場合と同じ数値。前述したようにタコメーターを搭載していることでエネルギーモニター以上にエンジンが停止している状態がわかるので、減速時や下り坂などではついついEVモードで走るよう心がけてしまったが、今回のテストでは、試乗、撮影ふくめ1102kmの距離を走って、平均で17.9km/リッターとなった。「これが日本専用車の乗り味だ」と言われてしまえばそれまでだが、大きな轍(わだち)を越えた時の車両の上下動の多さ、その割に臀部(でんぶ)への突き上げが大きいところなどはまだ煮詰める余地はある気がする。前述したようにこの辺の焦点がさらに定まることで、真の「ジャパンオリジナル」が生きてくるのではないだろうか。表示されたお知らせの「許可」または「はい」ボタンを押してください。「カローラ アクシオ」には2グレードのハイブリッドモデルが設定されているが、今回は上位グレードの「ハイブリッドG」に試乗した。この数字をどう見るかは人によって異なるだろうが、発進時などは交通の流れに遅れないよう加速するなど、減速時以外は至ってフツーの走り方を心掛けた結果であることは付け加えておく。また今回の試乗では、何よりもハイブリッドならではの静粛性はガソリン車より優れていることを確認できた。これまでのカローラユーザーが今後買い替えた際には、燃費同様、この静粛性の高さは大きなセリングポイントとなるだろう。ご登録いただいた情報は、メールマガジン配信のほか、『webCG』のサービス向上やプロモーション活動などに使い、その他の利用は行いません。ここでしか読めないコラム、最新記事情報や読者アンケートの結果などクルマ好きなら必見です。メルマガでしか読めないコラムや更新情報、次週の予告などを受け取る。それから約1年3カ月、マイナーチェンジのタイミングでもないこの時期に「アクシオ」「フィールダー」それぞれにハイブリッドモデルを追加してきた。これは後に発売されるホンダ・フィットのフルモデルチェンジをけん制する意味があったことは容易に想像が付く。ガチンコライバルとして想定される「アクア」単体では厳しい戦いになることは明白なので、プリウス、そして今回のカローラを加えたトヨタハイブリッド車の全包囲網戦略でフィットを迎え撃つ必要があるわけだ。ほぼ同等グレードのアクアと比較すると車両重量は60kg増すが、スタート直後も特にその重量差を感じることはなくマイルドな加速フィーリング。バッテリーに電気が十分充電されていればEVモードで60km/hまでの速さで走れる点も同じだ。一方で「これはいい」と感じたのは、ハイブリッド専用に設定されたマルチインフォメーションディスプレイである。内容としてはプリウスやアクア同様、ハイブリッドインジケーターやエネルギーモニターなどの項目を、4.2型のTFT液晶ディスプレイに切り替えて表示するものだが、アクアと比べると視線移動こそ多くなるものの、表示内容もよく整理されている。特に「デジタルインフォ画面」では、平均燃費やEV走行比率、航続可能距離、さらに時計や燃料計まで一覧できる。老眼が進んでいる筆者はもちろん、カローラに乗る平均的ユーザーにもわかりやすい機能として評価したい。ただ、もともと潜在ニーズはあったとはいえ、販売1カ月でアクシオには月販目標の約7倍、フィールダーに至っては約10倍の受注が入っているという。もちろんこれがこのまま続くわけではないが、まずは好調な船出(ふなで)といっていいだろう。かつてはトヨタという企業をけん引するクルマの筆頭であったカローラも、その役目をプリウスに託すことで気分的にも軽くはなっているはずだ。ある意味、この“呪縛”から解き放たれたカローラだからこそ、カジュアルなイメージを伝えるために「COROLLA HYBRID JEANS」のキャッチコピーをかかげ、旧型でCMキャラクターを務めていたキムタクを再登板させるなど、今までのお堅いイメージから一歩踏み出した戦略を打ち出せたのだと思う。最後に、実際購入する際には2グレードのどちらがお買い得なのだろうか。今回試乗したハイブリッドGと下位モデルの「ハイブリッド」との価格差は15万円だが、ハイブリッドGにははっ水機能のフロントドアガラスや高遮音タイプかつトップシェード付きのウインドシールドガラスを採用。センタークラスターの網目柄パネルなどといった細かい部分で差をつけたり、ハイブリッドGのみメーカーオプションで追加できる装備を設定したりしている。価格差としてはほぼ妥当なところだ。搭載されるパワートレインは「THS II」、トヨタのエンジニアに聞いても「ハイ、アクアと同じです」と答える。普段われわれが数字的に「同じですよね?」と尋ねても「実は制御が異なるんです」と一筋縄ではいかない(笑)エンジニアが言うのだから間違いないだろう。もちろんスペック的にも74ps(54kW)/4800rpmの最高出力や11.3kgm(111Nm)/3600-4400rpmの最大トルクだけでなく、36リッターの燃料タンク容量まで同じである。 ※購入者の要望による法定整備の範囲外のメンテナンスや加修等は別途有償となります。※支払総額は販売店の所在地区を管轄する陸運局での登録、店頭納車を前提としています。また登録月やお客様の所在地によっても金額が異なります。お客様の要望に基づく整備やオプション等の費用は別途必要となります。詳細に関しては各販売店へお問合せください。修復歴車とは自動車公正取引協議会が定めた8つのポイント(フロントインサイドパネル、フレーム(サイドメンバー)、ダッシュパネル、ルーフパネル、トランクフロアパネル、クロスメンバー、フロアパネル、ピラー(フロント、センター及びリア))に関して、交換もしくは修正したクルマのことを指す。原因が交通事故に限らず、この部位を修復したものは「修復歴あり」となる。一般的な事故車という言い方とは多少異なる。キズやヘコミなどをきれいに直したものや、車体の基本骨格にあたらないフェンダーやドア、ボンネットなどの部位を修復したものは「修復歴あり」とは呼ばれない。※修復の内容は販売店にお問合せください。初度登録がされた年を記載しています。(並行輸入車は製造年もしくはモデルイヤー)リサイクル料金は預託済だが車両本体価格に含まれていないため別途必要。(支払総額には含まれます)内燃機関へ空気を強制的に送り込む装置。ターボ、スーパーチャージャーなどが該当します。走行距離を 『万km単位』もしくは『メーター交換車』『不明』『改ざん車』と表示しています。『メーター交換車』は、メーター交換前後の走行距離も明記しています。掲載物件には、走行距離を 『○.○万km』 と表示しています。例えば、『6.6万km』 であれば6万6000kmとなります。走行距離が1万kmを超える場合、100km以下の単位は四捨五入、ないし切り上げています。メーター交換車に関しては、交換前と交換後の実走行距離を明記しています。メーターの示す走行距離に疑いがある場合は「不明」と表示しています。走行距離が推定できる場合はコメント欄に推定走行距離を表示しています。過去の記録からメーターの数値に改ざんがあると確認できた場合は「改ざん車」と表示しています。※『メーター交換』は、修復歴の有無を意味するものではありません。無事故車でもメーターの故障により交換することがあります。詳しくは販売店にお問合せください。廃棄時にリサイクル料金の追加が必要な装備(後付けエアコン等)が付いている高速道路などで、一定の速度を自動的に維持することができる機能です。車両本体価格と諸費用の合計金額を支払総額として表示しています。諸費用には、保険料(自賠責保険料)、税金(自動車重量税、自動車税(又は軽自動車税)、自動車取得税、法定預かり費用(検査登録印紙代、車庫証明申請証紙等)リサイクル預託金相当額(リサイクル預託金相当額を車両本体価格に含めている場合を除く)、登録等に伴う費用(検査・登録手続代行費用、車庫証明手続代行費用)、諸費用にかかる消費税等、購入時に最低限必要な全ての費用が含まれています。販売店が納車(展示)時までに定期点検整備(自家用乗用車の場合は、法定12カ月点検整備または法定24カ月点検整備)を実施いたします。車両本体価格には定期点検整備に要する費用が含まれ、点検整備記録簿が交付されます。詳細に関しましては販売店にお問合せください。アンチロックブレーキシステムの略。急ブレーキなどの際にタイヤがロックするのを防ぐ安全装備です。※新車時のカタログデータとなります。実際とは異なる場合がございますので、詳細は販売店にご確認ください。車検整備費用(乗用車は法定24カ月点検整備、商用車等は法定12カ月点検整備)が車両本体価格に含まれています。諸費用【保険料(自賠責保険料)、税金(消費税を除く)、登録に伴う費用】は別途必要となります。詳細に関しましては販売店にお問合せください。リサイクル料金が未預託のため廃棄時にリサイクル料金の支払いが必要。また、新車については購入時にリサイクル料金の支払いが別途必要定期点検整備(法定12カ月点検整備または法定24カ月点検整備)を実施しません。店頭において車両を引き渡す場合の消費税を含めた現金価格となります。保険料(自賠責保険料)、税金(消費税を除く)、登録等に伴う費用等は含まれておりません。車検証にも記載されており、1台1台のクルマを識別するための固有の番号。文字と番号の組み合わせになっていて、同じものがないのが特徴。この番号の改ざんの疑いがあると、車検時に検査や登録が受けられなくなる。国際標準のVINの場合は、17ケタ以下の英数字などの組み合わせで構成されています。クルマの形式や製造番号を表し、生産国、日本国内への流通経済によって、ケタ数・表示例が異なる場合があります。衝突被害の軽減等をサポートする機能になります。機能には限界があり、いかなる場合も衝突事故等を回避するものではありません。機能を過信せず、常に安全運転を心掛けましょう。詳しくは販売店にお問い合わせ下さい。リサイクル料金は預託済で預託金相当額が車両本体価格(購入価格)に含まれているリアゲートを電動で開閉させる仕組み。ワンタッチボタンやリモコンで操作できます。納車時までに定期点検整備(法定12カ月点検整備または法定24カ月点検整備)を実施しますが、定期点検整備費用は車両本体価格に含まれておりませんので別途必要になります。
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