最近の日本映画専門チャンネルは平日に毎朝同じ映画を1週間ずつ続けてるようです。先々週は「連合艦隊」で先週は「八甲田山」。暑い日に「八甲田山」を見れば涼しくなるかというとそんなことはないので見なかったのですが、今週のは見ます。何かというと「約束」。
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ところが主演女優が決まらず、最初の予定の岩下志麻さんが他の映画に出演するというのでダメ、次の岡田茉莉子さんが松竹ともめててダメ、倍賞千恵子さんはキスシーンに難色を示してダメで、その他10数人とは低予算の関係でギャラが折り合わずすべて断られたとか。やっと見つけた中尾ミエさんは監督がダメ出しし、その次の園まりさんもダメ。そうしているうちに先に男役に決まっていた中山仁さんが怒り出して降板したのだとか。この映画では共演した三國連太郎さんに「俳優というものはただ脚本に書いてある通りに演じるだけではいけない。自分なりに考えて、工夫をして、より良いものにしていこうという姿勢が大切なんだ」と教わり、いろいろアイディアを出したそうです。この言葉がのちのショーケンの礎になったと言ってもいいのだとか。ちなみに三國さんとのシーンでは撮影の前に「決して手加減せずに殴るからね。ゴメンね。許してね」と伝えられたとか。撮影では本当にボコボコにされつつ一発でオーケーだったそうですが、今回はそういうところにも注目したいと思います。この本ではこの映画について7ページほど割いてるのでかなり思い入れあるのでしょう。この映画は1972年のキネマ旬報ベストテンの第五位だったそうです。ということで、この映画にも注目ですがこのショーケンの本もお薦めです。この映画だけじゃなくて「太陽にほえろ」とか「傷だらけの天使」とかの現場での工夫とか苦労は本当に読み応えあります。大麻だとか麻薬とか女性関係のスキャンダラスな部分ばかり注目される本ではありますが、実際映画やドラマ作りの部分が面白いです。興味ある方は是非お読み下さい。そこでショーケンのアイディアでパリにいる岸惠子さんにダメ元で台本を送ってみたら気に入って貰ったらしく、とはいえ男優がいないのでどうしようかとさらにダメ元でショーケンの写真を送ってみたら「この方はわたしには若過ぎるのではないでしょうか。」という反応だったものの、実際会ってみたところ出演を承諾してくれたのだとか。その後も岸さんの運転手をやったり衣裳選びにデパートに付き合ったり、とにかく気持ちよく出演して貰うために大変だったようです。一時期デキてたなんて噂されてたそうですが「それはない」そうです。なぜならこの当時彼は笵文雀さんと付き合ってたからだそうで、さすがにもてますね。最近の日本映画専門チャンネルは平日に毎朝同じ映画を1週間ずつ続けてるようです。先々週は「連合艦隊」で先週は「八甲田山」。暑い日に「八甲田山」を見れば涼しくなるかというとそんなことはないので見なかったのですが、今週のは見ます。何かというと「約束」。私は萩原健一氏の「ショーケン」という本を愛読しているものですが、そこにこの映画の話もあります。それによると、彼はこの当時映画作りに関わりたいということでこの映画にはサード助監督という立場で参加したのだとか。俳優の付き人からお茶汲みのようなことまでやらされたそうですが、将来自分の映画を撮るための勉強だと思ってたそうです。 2020年の日本公開映画(2020ねんのにほんこうかいえいが)では、2020年(令和2年)1月1日から12月31日までに日本で商業公開された映画の一覧を記載。 作品名の右の丸括弧内は製作国を示す。 記載の凡例については年度別日本公開映画#凡例を参照