「お気遣い」は、「相手が神経を使って何かをしたり、発言してくれること」を意味する「気遣い」に、「お(尊敬を表す接頭辞)」をつけた言葉です。「気遣い」に「お」の尊敬語をつけることで、 相手の「気遣い」を尊敬する敬語表現になります。例えば上司が気遣ってくれた場合は、目上の人の気遣いに敬意を表して、尊敬語の接頭辞「お」をつけて「お気遣い」と言います。 「堪えない」は「たえない」と読みます。文章によっては「耐えない」と表記されることもあります。但し、この読み方は「何かを我慢する」という意味の時です。「堪えない」は「堪える」の否定形ですが、元の文が「堪える・応える」で「こたえる」と読む時には「堪えない」は「こたえない」と読むのです。「こたえない」と読む時の意味は「効果がない」になります。「たえない」と「こたえない」の使い分けは前後の文章で判断するしかありません。以下に幾つか「たえない」として使われる定型 … 「寒心に堪えない」を分解して解釈 「寒心に堪えない」 は 「寒心+に(助詞)+堪えない」 で成り立っています。 「寒心」 はこの言葉だけでも 「恐怖を感じて全身がぞっとすること」 という意味があります。 「堪えない」 は 「その感情を抑えられない」 という意味です。 「心配している」は丁寧語の形で敬語にすると「心配しています」になります。「心配」は目上の人に対して使う言葉ではないため、謙譲語の形で敬語にすることはできません。「ひとりで先にやり進めてしまうので、そのうちに失敗するのではないかと心配している」「無理をしているようなので体を壊してしまわないか心配している」などの使い方をします。 ただし、相手の事情や気持ちを理解した上で使わないと、失礼な印象を与えてしまう恐れもあるので気をつけましょう。不用意な発言は避け、相手が精神的な疲れを抱えている理由が明らかなときにのみ使いましょう。ビジネスシーンで目上の人に用いるときは状況によって使える定型句があるので、そちらを覚えておくとよいでしょう。以下にご紹介します。相手の心情を思いやる言葉に「ご心労いかばかりかと」から始まるフレーズがあります。「気苦労」の意味は「あれこれと気を使って、精神的に疲れること」です。「ご憂慮くださるお言葉に感涙の思いです」は、自分のことを心配してくれた人に対して申し訳なく思い、感謝の気持ちを述べる言葉です。相手の心中を推し量って思いやりの気持ちを示す言葉ですが、使う場面を間違えないようにしなくてはなりません。決まり文句として使われるフレーズなので、意味が曖昧になっている方もいるでしょう。「心労」に続く言い回しには「察する」のほかに「心労をかける」「心労が絶えない」「心労が募る」「心労が重なる」などがあります。「いかばかり」を使った言い回しに「ご心労はいかばかりかとお察し申し上げます」がありますが、意味は「あなたの精神的な疲れや苦労はどれほど大きいものかと同情します」です。ただし、相手との関係性や状況に応じて使うかどうかを決めなくてはなりません。つまり「お心を煩わせて恐縮です」は、自分のしたことで相手に手間や面倒を掛けてしまったとき、それに対して申し訳なく思い、相手を気遣う言葉として使います。相手の状況を第三者から軽く聞いただけなのに、本人に「ご心労お察しします」を使ってしまうと、深刻ではない事態を大げさにしたり、見当違いで相手に不快感を与えてしまったりする可能性もあります。「気苦労が絶えないことと思います」を簡単に言うと「大変ですね」というニュアンスになります。相手に同情して、心配りをするときの表現です。病気や事故で入院した相手にお見舞いの手紙を出すときによく使われる表現です。敬語表現ではありますが、相手との関係や状況によって使い分けることが大切です。ここでは「ご心労お察しします」の意味や使い方をご紹介します。メールの文例、それに類語や言い換え表現についてもお伝えするので参考にしてくださいね。「ご心労お察しします」の意味や正しい使い方を知りたいと思っていませんか?フレーズのなかに「痛み」や「悩み」を意味する言葉は入っていませんが、相手に同情し寄り添う言葉として、大変な思いをしたときや気苦労を抱えているとき、不幸に見舞われたときに掛けることが多い言葉です。また「お察しします」は「察し」の丁寧語です。「察する」の意味は「物事の事情などを推し量ってそれと知る。推察する」「他人の気持ちをおしはかって同情する」です。ただし、親しい間柄の友人や同僚にお見舞いの言葉を送るときや、手紙を書いて送るまでに時間がかかるときは、取り急ぎお見舞いメールを送ることもあるでしょう。その際の例文をご紹介するので参考にしてくださいね。相手に悲しい出来事が起きたときに、悲しい気持ちやつらい気持ちに共感を表すときに使います。「ご心労お察しします」の意味は「精神的な疲れを思いやって同情します」でした。「ご心痛」は尊敬を表す接頭語の「ご」をつけた敬語表現になります。相手が深く苦しんでいることを思いやるときに使う言葉であり、お悔やみの言葉として用いられます。ビジネスシーンでは不祥事や不手際があったときに「心よりお詫び申し上げます」「申し訳ございません」といった謝罪の言葉をつけて使用します。丁寧な言い回しであり、相手の気苦労や不幸を限定して使用する言葉ではないので、目上の人にも使うことができます。この機会に類語や言い換え表現についても理解しておいてくださいね。「ご憂慮くださる」の「憂慮」は「心配すること。思いわずらうこと」という意味です。「お気持ちお察しします」の意味はその言葉通り、「あなたの気持ちを推し量って心配しています」です。他に「憂慮に堪えません」「事態を憂慮していただく」などとも使います。「ご心労」は、敬意を表す接頭語の「ご」がついた謙譲表現です。手紙や書状で使うときに「御心労」と漢字で書いても構いませんが、堅苦しい印象になるので、相手との関係性や心労の度合いによって使い分けるとよいでしょう。「お心を煩わせる」とは「相手に余計な心配を掛けたり、面倒を掛けたりする」という意味です。「ご心労をおかけし」は相手に迷惑や心配をかけたときに使うフレーズです。「いかばかり」の意味は「どれくらい。どれほど」で、漢字では「如何許り」と書きます。© Copyright 2020 ビズ式.
憂慮は「ゆうりょ」と読み、日常会話で使用することはあまりありませんが、新聞やニュースではよく見かけられる言葉です。あまり聞きなれないので正確な意味までは詳しくわからなくても、社会人であれば知っておくべき言葉です。類義語も多く、この言葉の意味や使い方を知っておけば、よりニュースなどへの理解も深まります。まずはこの「憂慮」という言葉の意味や語源を理解することから始めましょう。