殺人処方箋に続いての単発モノ。パイロット版として作られ、前作の人気も手伝ってか、視聴率37%を記録。見事シリーズ化に漕ぎ付けています。殺人処方箋と違い、コロンボ風味がたっぷり。基本パターンが完成されています。 備考 本作品は、nhkが2018年に実施した「あなたが選ぶ! 思い出のコロンボ」という企画で、全69作中第12位にランキングされた。 #1 殺人処方箋(しょほうせん) prescription:murder 日本初回放送:1972年. 世界的に大ヒットしたドラマ『刑事コロンボ』。ドラマシリーズとなる前にテレビ映画として単発で放送されたのが「殺人の処方箋」です。シリーズとは違ったオープニングのアニメーションなどドラマシリーズとは少し違う『刑事コロンボ』を楽しみことができる作品です。 『殺人の追憶』は韓国三大未解決事件の「華城連続殺人」がモデル。公開時に真犯人は闇の中、『殺人の追憶』で刑事が犯人を追うが、観客もラストシーンまで結末を見守る。結末までネタバレありでご紹介、ラストシーンの意味合いなど、犯人の考察も。 【vs.テレビプロデューサー】原題「 make me a perfect murder(私を完璧な殺人にして)」というタイトルで、日本語ver.だと秒読みの殺人と訳されています。被害者の男性が憎たらしい奴でして、「心臓に一発、ただし完全犯罪でね」と、犯人を煽ったのが運の尽き。 『信濃のコロンボ』(しなののコロンボ)および『信濃のコロンボ事件ファイル』(しなののコロンボじけんファイル)は、内田康夫の推理小説『信濃のコロンボシリーズ』を原作とし、その推理小説に登場する竹村岩男を主人公に据えた実写映像化作品シリーズ。 ただ、レイがアカプルコへの旅行で遅くなっていたと聞くと、打って変わって明るい表情を見せた。以外と単純な性格であるのか、はたまた精神分析医のプロであるレイだからこその技なのであろうか?旅行から戻ると、部屋の模様替えをするつもりだったらしい。室内が冷たい色なので暖かい色にして、絵も分かりやすい生物か何かに変えるつもりだったようだ。しかし、その直後にレイに首を絞められることになるとは夢にも思わなかっただろう。〇旅行先に持っていったトランクケースの重量が6㎏オーバーしていた。帰りの際は2㎏オーバーで、残りの4㎏はどこにいったのか?元々は1962年の舞台劇「殺人処方箋」として演じられ、犯人役が主人公でした。コロンボ警部は脇役的な立場でしたが、製作スタッフの記録によると②2人はアカプルコ行きの機内で、口論する芝居を打ちジョーンは機内から降りる。これでスチュアーデスは、この時間は妻が生きていたと証言してくれる。その後ジョーンは、レイはメキシコへ行き証拠品の処分(アカプルコの海へ宝石・貴金属類を捨てる)レイ「チェンジ・オブ・ペース。実に計算されている。その小道具の葉巻までもね。ひとつ君を分析してあげよう。優れた知性をもつが、それを隠している。道化のようなフリをしている。なぜか。その外見のせいだ。押しも効かないし、尊敬もされない。その弱点を逆に武器とする。君は不意打ちをかける。見くびっていた連中は、そこで見事につまづく」①レイはキャロルに、明日の10時にメイドが自宅に来るように電話を掛けさせる。その後、彼女の首を絞めて殺害。窓ガラスを割り、自宅内の貴金属類をトランクケースに詰め込んだ。21時になると、共犯のジョーン・ハドソンが来て妻に変装する。〇25:00~ジョーンがクリーニング店に電話を掛ける。その際の台詞によると、レイの自宅は『ウェルシア カンバランドマンション』である。なお、フロアは最上階になる。この時、舞台でコロンボ警部を演じていたトーマス・ミッチェルですが、健康状態の悪化から舞台を降板。その後閉幕となりました。脚本のリチャード・レヴィンソン&ウィリアム・リンクは映像化にあたり、ピーターフォーク演じる刑事コロンボを見るまでは。最後までトーマス・ミッチェルを配役したかったと述べています。「感情ではなく理性によっておこずけられている。学歴も高い。ある分野の専門家。非常に緻密で、勇気がある。いかなる犯罪にせよ勇敢で強靭な意思が必要。正常かもしれない、道徳に反しても、唯一の解決策なら用いる。捕まらない」犯行日は万全の体制で挑めるように、少しでも眠るようジョーンに渡した睡眠薬もここで使われるとは……。 コロンボとフレミングの会話のやり取りが印象に残ります。中でもこの台詞はぐっときました。〇コロンボ警部は32分40秒で登場する。お馴染みのレインコートの着用は43分50秒からである。今作で着ているレインコートは、胴部分に横に線が引かれているようなデザインになっている。エピソード2『死者の身代金』以降は、横に線が引かれているようなデザインは見られなくなっており、今回だけ着用しているレインコートのようである。キャロルは結婚記念パーティーの晩、レイに最終通告をする。不倫を止めなけらば、財産をすべて差し押さえて離婚。そのうえで社会的地位も失わせるのだ。そんな妻を巧みに懐柔し、レイはメキシコへの「第2のハネムーン」と称して旅行へ誘う。しかしそれは、用意周到に練り上げた殺人計画の一部であった。最後になぜ、レイ・フレミングは失敗をしてしまったのか。犯人の考えたトリックは、刑事によって返されることになります。精神分析医レイ・フレミングは、患者である若手映画女優ジョーン・ハドソンと愛人関係にあった。レイには、妻キャロルがいたのだが、彼女とは金銭目的で結婚をしており、そこに愛などはなかった。そんなキャロルは、レイの不倫にうすうすと気づきはじめる。結婚記念パーティーで特別に用意したケーキには、ふんだんに火薬を使用している。もれなく火薬の味しかしない、大変体に悪そうなケーキである。→旅行前にケンカしており、「ただいま」も言う気にならなかったのではないか。「出演者たちがカーテンコールに現れると、観客たちは拍手を贈る。そこへトーマス・ミッチェル(刑事コロンボ役)が姿を見せると、拍手は天井を突き抜けんばかりに高まる。その後ろへ主演のジョセフ・コットン(犯人役)が現れると、拍手は静かになるんだ」③(描写なし:翌日、メイドのシャーロットが遺体を発見し警察に通報)。レイがアカプルコから帰国する。飛行機内から降りた妻は自宅に戻る。そこで、強盗に襲われて殺害されてしまう。しかし、殺害時刻には、レイは飛行機でアカプルコに向かっていたというアリバイが完成した。精神分析医としての診療料はかなり高いらしいが、技術は本物である。コロンボとは数日程度しか会っていないものの、彼の捜査方法をこう分析している。コロンボ「……いやー、こうやられちゃ手も足もでません。先生の前じゃ、よっぽど気をつけないと。良くわかってらっしゃる」と、コロンボも素直に認める。〇被害者は青いウールのドレスと、青い革手袋をセットで着ていた。しかしコロンボが、レイの自宅をくまなく探したが手袋は見つからなかった。また、約束していた時間よりも早くコロンボが自宅に伺うと、すでにレイが戻って来ており、手袋が見つかったと話す。→医学雑誌や薬のカタログを詰め込んでいた。オフィスでは目を通す暇がないので、旅行先で読んだ。また、保存の必要がないのでそのまま置いていった。コロンボ「それでも、あたしたちはプロですからね。たとえば今の犯人にしてもです。頭は良いが素人ですからね。いっぺんこっきりしか経験してないわけです。ところが、あたしらにとって殺しって奴は仕事でしてね。年に100回は経験してるます。ねぇ先生。これは大した修練です」〇キャロル・フレミングが首を絞められて倒れた際、グランドピアノの鍵盤に手が当たってしまう。どうでもいいが、その時の音は「ミ+ファ+ファb+ソ」である。【NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン:刑事コロンボ「殺人処方箋」より引用】旅行に行くときのお気に入りの服装は、青いウールのドレス+青い革手袋+サングラスという出で立ちであった。青い色で統一しており、好きな色だったのだろうか?このお気に入りのコーデは、殺害計画の一部として利用されることになってしまう。診察室には隠し扉があり、その中には酒が入っている。診療中にこっそりと飲めるようにとの理由らしい。また、ソファーは座る姿勢が良くないから置いていない。ミステリー小説は読まないようである。不器用なのか?ワイシャツの手首のボタンを閉めるのに時間が掛かっており、妻に閉めてもらっていた。
概要 2.