『野ブタ。をプロデュース』(白岩玄) のみんなのレビュー・感想ページです(450レビュー)。作品紹介・あらすじ:舞台は教室。プロデューサーは俺。イジメられっ子が人気者に? 2020年1月15日に発表となる第162回芥川賞。 P+D MAGAZINE編集部では、今回も受賞作を予想する「勝手に座談会」を実施しました。各作品の徹底レビューと合わせて、編集部の予想をお楽しみください… 出生名:アンナ・ガイヤールとして神奈川県 横浜市 中区で育つ。 父はイタリア・スペイン・クロアチアなどの血筋を引くアメリカ人。 母江見絹子は兵庫県 明石市出身の 画家で、岡本太郎らと交流した。 荻野の文学研究や創作活動には、母親の強い影響があると自認している。 開設している現在、何を書くか決まっていません。書くべきだとも思いません。こういうインターネット上の場末はどれくらいあるんでしょうか。なお、本文章を書くにあたって、能の題材を調べるために以下のサイトを参考にした。7作目は「秋の扇」(同 2017年10〜12月号掲載)。能の演目は「班女」。演目「班女」では遊女花子と少将が恋に落ち、花子は、秋にまた来ると扇を残して行った少将を焦がれるあまり、他の客を取らなくなってしまう。宿を追い出された遊女は少将を求めて都へ出向き、下鴨社で偶然再会を果たすというこれまたハッピーエンドである。本作では、怠惰な遊女花子が少将を焦がれるフリをし、同様に扇を眺めてはため息を吐くなどして他の客を取らずにいると宿を追い出されてしまう。仕方なしに都へ行って少将に金でもせびろうとするも、都の人の多さに面食らってしまう。また遊女家業に戻るかと思案しているところに、かつての遊女仲間真貴女と出会う。真貴女は少将に会いたいなら人々の評判になることだと言って、下鴨社の前で毎日形見の扇を持って少将を焦がれているフリをさせる。うまく評判が回り、ついには少将との再会を果たす。花子や真貴女の人物描写も相まって軽く読めてしまった。2作目「小狐の剣」(同 2019年1〜3月号掲載)。「小鍛冶」という演目を下敷きにした作品。2作目にしてようやくわかってきたが、『稚児桜』全編を通して、登場人物や状況設定以外は完全にオリジナルのようだ。演目「小鍛冶」は勅命により刀造を命じられた鍛冶職人宗近が相槌を求めて稲荷明神に救いを求め、見事名剣「小狐丸」を完成させるという筋立てだ。しかし「小狐の剣」では宗近の一番弟子豊穂が、宗近の娘葛女を孕ませた挙句、宗近が製作した太刀を盗み行方を晦ませている、とかなり込み入った設定になっている。物語は葛女視点で進む。「小鍛冶」同様勅命を受けた宗近が刀造のために材を求め葛女を使いに走らせた際、辻で行き合った怪しげな老人に引き留められ、葛女は相談を持ちかけられる。老人が営む宿に無銭で宿泊を続ける浮浪者がいるという。しかし浮浪者はよい鋼を持っていると豪語し、果たしてそれは本当なのか見定めてほしいと葛女に依頼する。葛女は半信半疑で老人の宿へ赴くとそこにいたのは豊穂であった。宗近は刀造に用いる鋼だけではなく、これまた「小鍛冶」同様に相槌を探してもいたため、葛女は必死に豊穂を鍛冶場へ連れ戻そうと躍起になる。ようやく豊穂を連れ戻すが、完成した勅命の刀を持ってまたも豊穂が姿を消す。ここまで一切触れていなかったが、豊穂の幼なじみで同時に弟子入りした真面目な黐麻呂という人物がおり、葛女のことを憎からず思っているらしい。葛女は器量も悪くないようだ。物語として美女が美男に弄ばれ、真面目な人物が脇で蚊帳の外状態になるという一種陳腐な流れにはなっている。しかし、原作の材を生かしつつここまで話を膨らませた、というより別の物語を作り上げた筆力がすごい。tsunakokanadaraiさんは、はてなブログを使っています。あなたもはてなブログをはじめてみませんか?百万は寒村の出身であった。その里では「ゆえあって婚家を出された女たちが、身を寄せ合うようにして暮らしてい」たという。そんな彼女らを人は山姥と呼んだという。百万の実母はそんな女たちの一人であったが、結局男やもめの後添えとなる道を選んでしまう。百万は結婚相手の男に疎まれ身を売られてしまう。親子の縁は分かち難く、憎みたくても憎みきれない。道徳の授業でも使えそうなテーマだった。 『かか』宇佐見りん(著) 第56回文藝賞受賞作品 読書感想.
2020年1月14日 文藝賞 読書感想. !第41回文芸賞受賞作。
第56回文藝賞受賞作品 『かか』 宇佐見りん(著) (『文藝』2019年冬号に掲載) 父親が浮気して家を出た後に精神を病んでしまった母親を憎みながら同時に深く愛する娘の、心の葛藤が描かれています。 吉行 淳之介(よしゆき じゅんのすけ、1924年(大正13年)4月13日 - 1994年(平成6年)7月26日)は、日本の小説家。 代表作に『驟雨』『砂の上の植物群』など。 対談やエッセイの名手としても知られた。 仲睦まじい家族が想像できますね! 古川 真人『【第162回 芥川賞受賞作】背高泡立草』の感想・レビュー一覧です。電子書籍版の無料試し読みあり。ネタバレを含む感想・レビューは、ネタバレフィルターがあるので安心。【第162回芥川龍之介賞候補】草は刈らねばならない。そこに埋もれているのは、納屋だけではないから。
第55回文藝賞受賞作品 『いつか深い穴に落ちるまで』 山野辺太郎(著) (河出書房新社) まず、本作は日上秀之さんの『はんぷくするもの』と同時に文藝賞を受賞となった作品です。 選考委員の選評を読む限りでは、 …「青が破れる」 町屋良平著 (第53回文藝賞受賞作) 「あいつ、ながくないらしいんよ」 ボクサー志望の秋吉(おれ)は、ハルオ(友達)の彼女(とう子)の見舞いに行った帰り、ハルオからそう告げられる。 ハル …『おらおらでひとりいぐも』 若竹千佐子(著) (『文藝』2017年冬号に掲載) 夫に先立たれ、息子や娘たちとも離れて暮らす70代女性(桃子さん)の、自問自答。 若き …第41回文藝賞受賞作品 『野ブタ。をプロデュース』 白岩玄(著) (河出書房新社) 2004年に文藝賞を受賞した作品です。 当時は、テレビドラマにもなって、話題を集めていた、という印象ですが、 …こんにちは。ぼやぼやしているうちに、すっかり年末ですね(´-`) 第8回目の『tori研』です。 今回は、文藝賞の、第49回~第52回(2012年~2015年)を、まとめてみました。 以下が受賞作の一覧です。 第49回( …第39回文藝賞受賞作品 『リレキショ』 中村航(著) (河出文庫) 第26回野間文芸新人賞を受賞した『ぐるぐるまわるすべり台』や、『夏休み』、『100回泣くこと』の作者、中村航さんの、デビュー …第32回文藝賞受賞作品 『助手席にて、 グルグル・ダンスを踊って』 伊藤たかみ(著) (河出文庫) 『八月の路上に捨てる』で芥川賞を受賞した伊藤たかみさんの、デビュー作で、大学在学中に書かれました。 小説の …第55回文藝賞受賞作品 『はんぷくするもの』 日上秀之(著) (河出書房新社) 震災で家も店舗も無くした主人公が、仮設住宅に住みながら仮設のプレハブ店舗で、家業である商店を細々と続いている様子を描いた小説。 …第56回文藝賞受賞作品 『かか』 宇佐見りん(著) (『文藝』2019年冬号に掲載) 父親が浮気して家を出た後に精神を病んでしまった母親を憎みながら同時に深く愛する娘の、心の葛藤が描かれています。 小説は、姉である語り … 第56回文藝賞受賞作品 『改良』 遠野遥(著) 『文藝』2019年冬号に掲載) 今回の文藝賞は二作品が選ばれており、もう一作は宇佐見りんさんの『かか』です。 興味深いのは、二作品共に、暴力としての「男性像」が、形は … 芥川賞受賞時の娘さんとのエピソードを語っていました。 「芥川賞候補が4度目だと知って、娘は『じゃあ3回も落ちたの?』って。ハハッ」 産経ニュースより引用. ※本文章はネタバレを多分に含みます。 今回は直木賞の候補作をしっかり読み込んでみたいと思う。淡交社という茶道関係の書籍を扱う出版社の本が候補入りしたことは世間を驚かせた。私も驚いた。作者の澤田さんは候補歴4回目なので直木賞としてももうベテランだ。 江戸時代後期、上田秋成によって著された『雨月物語』。9つの物語で構成されたこの古典物語集の中では、生き霊や獣の化身などが登場人物たちにさまざまな災いをもたらします。しかし、実はそこに描かれていたのは……? ゴシップ記事風に読み解いていきます。教科書にも登場するような名作を生んだ宮沢賢治ですが、実は、ほとんどのの作品が生前に発表されることはありませんでした。自然を愛した宮沢賢治は、農学校で教壇に立ちながら数多くの詩や童話を残しています。その中でも特におすすめの作品を紹介します。江戸川乱歩賞受賞決定の翌日に書き始められた第2作は、大学に入学して間もない「ぼくら」が遭遇した、学生運動活動家の内ゲバ殺人事件だった!『ゴールデンスランバー』、『重力ピエロ』といった長編小説で有名な伊坂幸太郎は、実は“連作短編”の名手でもあります。映画化が決定した『アイネクライネナハトムジーク』を中心に、伊坂幸太郎の珠玉の連作短編集を3作品ご紹介します。東野圭吾の作品は、映画化やドラマ化されているものが多いように、ストーリーの面白さには定評があります。ストーリーの良さに加えて、ガリレオシリーズの湯川教授や加賀恭一郎シリーズの加賀刑事など、魅力的なキャラクターがファンを惹きつけています。今回は東野圭吾のおすすめ作品5選をご紹介いたします。2020年1月15日に発表された第162回芥川賞。古川真人さんの『背高泡立草』が見事、受賞を果たしました!ひとつひとつはなにげない話なんですが、全4巻がつながるとアレクサンドリアという都市、中東と西欧の関係などの歴史性やプロットの妙が劇的に浮かび上がってくるという。高尾さんはきっとロレンス・ダレルが好きなんじゃないかなと思いながら『音に聞く』を読みましたし、そういったしかけの小説を彼女にもいつか書いてほしいなと思いましたね。今回も編集部での意見が分かれる形になりました。1月15日の芥川賞の受賞作発表が、いまから待ちきれません!美しく身分の高いヒロイン、“落窪の姫”が継母にいじめられながらも、貴公子に見染められて幸せを掴む『落窪物語』。『落窪物語』をテーマにした読書会をイマドキの女子3名で行ってみました。登場人物やエピソードへのツッコミとともにお楽しみください。インターネットを中心に「現代詩」の新たな可能性を示し続ける詩人、最果タヒ。2017年5月27日に著書『夜空はいつでも最高密度の青色だ』を原作とする実写映画が公開されることでもさらなる注目を集めています。ジャンルにとらわれない、自由な作品はどのように生み出されているのか、詩が映画化されるというのはどういうことなのか。作家インタビューを通してさまざまな思いをお聞きしました。短い物語の中に面白さや感動をギュッと詰め込んでいる短編集。完全に別々の物語が連なる短編集、毎回登場人物たちが少しずつ関係している連作短編集、短編の中でも特に短いショートショートなど、様々な形式があります。短い中にもしっかりと起承転結があり、忙しくてまとまった読書時間をとれない人や、長編を読むのが少し苦手な人に、また今まで本に触れて来なかったけれど、これから読書ライフをはじめたいという人にも最適です。今回は、短編集デビューをしたいあなたにおすすめの5作品を紹介します。見事な小説だと思うのですが、古川さんの過去の候補作では『四時過ぎの船』が素晴らしかったので、個人的にはどうしてもあの作品と比べてしまうというのもありますね。品川庄司・品川祐著『ドロップ』や麒麟・田村裕著『ホームレス中学生』が刊行された2006~2007年頃から、お笑い芸人が本を書くことが急激に増えました。2015年には、ピース・又吉直樹が『火花』で第153回芥川賞を受賞、お笑いの才能だけでなく文才まで見せ始めたお笑い芸人たち。小説、エッセイ、自由律俳句など、今では幅広いジャンルの本が毎月刊行されています。今回は、数多くあるお笑い芸人たちの作品の中でも、笑いと感動、衝撃を与えてくれる珠玉の5冊を紹介します。劇作家として日本の不条理演劇を確立したとともに、童話や随筆など多岐にわたる分野でも功績を残した別役実。今回は、別役実の戯曲・童話からそれぞれおすすめの作品を4作品ご紹介します。7月6日はピアノの日ということをご存知ですか? 江戸時代のこの日、初めて日本にピアノがやって来たことに由来するのだそうです。「楽器の王様」ピアノは、私たちにとっても馴染みが深いですが、ピアノが小説中で効果的な小道具として用いられることも多いものです。ピアノが主役の小説5選と、小説中で出てくる印象的な音楽を紹介します。古今東西の小説の中から、極上の“濡れ場”を15シーン集めてみました。明治の文豪から現代の人気作家まで、小説家たちが描くエロティックで美しい(時には滑稽な)濡れ場を、心ゆくまでお楽しみください!Facebookページへいいね、Twitterをフォローすることで、P+D MAGAZINEの最新記事をSNSでお届けします。映画『シン・ゴジラ』の熱狂が冷めやらぬ今日この頃。1954年に発表された『ゴジラ』第1作もまた、世間に多大なインパクトをもたらしました。三島由紀夫や武田泰淳といった同時代作家たちの作品から、その影響について探ります。2017年1月19日に発表された、第156回直木賞。恩田陸『蜜蜂と遠雷』が見事受賞! 事前に、候補作5作品のあらすじと、その評価ポイントを、文藝評論家の末國善己氏が解説した記事を振り返ってみてください。果たして、予想は当たっていたのでしょうか?2018年本屋大賞を受賞した『かがみの孤城』をはじめ、少年少女に寄り添う優しい作品を多く執筆している作家、辻村深月。辛いことがあったとき、心の支えになってくれるであろう名言を紹介します。恋愛感情とは切っても切り離せない“嫉妬”。女性の中には、嫉妬心が一度燃え上がると、なかなかその火を消すことのできない人も多いようです。今回の文学恋愛講座では、“女性の嫉妬”を描いた純文学作品を教科書に、嫉妬のもたらす思いがけない作用や効用について考察します。古川真人『背高泡立草』の受賞が決定した第162回(2019年度下半期)芥川賞。その受賞候補となった5作品を、あらすじとともに徹底レビューします!過疎医療、高齢者問題……重いテーマを扱いながら、読んだあとはいつもあたたかな心持ちにさせてくれる藤岡陽子さん。12月7日発売の新作『海とジイ』の裏話、「小説家になる」と衝動的に会社を辞めてからの修業時代のお話などをたっぷり語っていただきました。2020年7月15日に発表された、第163回直木賞。文芸評論家の末國善己氏が、今回も予想!結果は、5年ぶり7度目の候補入りとなっていた、ベテラン作家馳星周氏の『少年と犬』でした。末國氏による当初の予想はどうだったのでしょうか? 候補作5作品のあらすじと、その評価ポイントをじっくり解説した記事を、ぜひ振り返ってみてください!